SAPやERPという言葉を聞いて、すぐにシステムの具体的な内容が理解できる人は、実はエンジニアにも少ないものです。
IT業界の中でも特殊な知識と経験が必要となるSAPエンジニア。今回はその姿に迫ってみたいと思います。
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SAPとは社名でありシステム名でもある
SAPシステムとは、ドイツのSAP社が開発したソフトウェア群の総称を指します。
また別な言い方をすると、SAPとは「ERPパッケージ」です。
ではERPとは何なのかと言うと、「Enterprise Resource Planning(企業資源計画)」と呼ばれ、企業の活動に必要な様々な資源の情報をできるだけリアルタイムに把握できるようにし、効率的で間違いのない経営判断に役立てようという概念になります。
ここで言う様々な資源の情報とは、「商品の受注や販売・契約に関する情報、在庫・購買に関する情報、会計情報、社員の採用や異動などの人事情報」が主要なものです。
このERPという概念を、ITを使って体現するためのツールが「ERPパッケージ」であり、そのERP市場の中で圧倒的なシェアで業界1位の地位を築いているのがSAP社。
そのSAP社のERPパッケージは「R/3」という名前で親しまれており、バージョンアップを重ねた現在でもこの通称が用いられています。「SAPを導入している」とは、「SAP社のERPパッケージであるR/3システムを導入している」という意味で使われることが多く、「SAP」は社名でもありシステム名でもあると言えるでしょう。
SAPシステムを扱うための必須スキルは?
SAPシステムの管理・更新・保守には、SAPシステムに関する専門的な知識が必要になります。
その中でも最も重要なのが「トランザクションコード」に関する知識です。
SAPシステムでは、システム内で用いられる専用のトランザクションコードを画面上から入力して、データ投入、データ更新、システムの状態やデータ更新状況の把握、カスタマイズや開発作業などを行います。
また、このトランザクションコードには大きく分けて「SAPシステムを導入した企業のユーザー側が使うもの」と「システム管理者および開発者が使うもの」があります。
SAPは導入先のユーザーが日常的に使用するシステムであり、企業内のさまざまな処理をトランザクションコード入力から進めているのです。
そのため、システム管理者や開発者が使うトランザクションコードだけではなく、ユーザー側が使用するものにも精通する必要があります。SAPシステムを正常に管理・更新・保守していくために、ユーザーがどのような処理を行い、それをシステム側がどう処理しているかをしっかり関連付けて把握するスキルが大切なのです。
SAPシステム運用・管理のニーズが高まっている理由
SAPシステムは前述したように、SAPシステム内で使用する専門のトランザクションコードに関する知識が必要になります。
また、これに加えて独自の言語である「ABAP」についての知識や、システム内で使用するカスタマイズ調整の知識も問われます。
これらはIT業界の他分野のように、詳細な情報がオープンになっておらず、SAPアカデミーで専門教育を受けるか、SAPシステムに関するプロジェクトを経験した人間にしか情報が出回りません。
そのため、SAPシステムに関する知識や経験を有する人材は、希少価値が高いと言えるでしょう。
またSAPシステムは、大企業の基幹業務システムをターゲットにしているため、その運用期間は長期にわたります。
それに加えて、SAP社は近年、中・小規模のビジネスにおいてもSAPシステムの導入を推進しており、大企業以外にもSAPシステムを使用する企業が増えているのです。
このような需要増に技術者の数がついて行っていないことも、ニーズが高まっている理由のひとつになるでしょう。
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