フリーランスとは雇われない働き方です。会社員とは違い自分のビジネスに関わる全てのことを自分で決めなければなりません。特に金銭面は、トラブルや廃業の元になります。ここでは、フリーコンサルタントとして長くつづけていくための報酬の金額設定の方法を紹介します。
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フリーランスとは雇われない働き方
フリーランスという言葉は、英語でfree-lanceと表し、その意味はもともとは傭兵という意味です。
特定の君主をもたず戦争に応じて雇われた兵士のことです。現代のフリーランスも決まった組織に雇われずに、その都度仕事に応じて契約をし、仕事をしています。
つまり、フリーランスとは雇われない働き方です。フリーランスとは、組織に属さずに一人で仕事をしている人のことです。
フリーコンサルタントと会社員の違い
会社員との大きな違いとして挙げられるのは、金銭面、責任面、信用面です。
独立すれば、会社員のように毎月一定の給料がもらえるといった安定はありません。
自分の力で売り上げを立て、そのお金を回収し、生計を立てていかがなければなりません。
仕事の失敗の責任も上司ではなく、自分でとらなければなりません。
また、会社員であれば会社の名前が信用の証ともなりますが、フリーランスとなると、自分の名前が、看板となり、相手の信用を勝ち得ていかなければなりません。
会社員が安定していて守られていることに対して、フリーランスは不安定で守られないものです。
もし現在、独立を考えているのなら、このような視点で独立することのメリット、デメリットを改めて確認し、それでもやりたいと思えるような覚悟がなければ、独立しても到底上手くいかないでしょう。
独立のメリット・デメリット
次に独立のメリットとデメリットの5つのポイントについていまとめました。
フリーコンサルタントの働き方チェックポイント
- お金
継続的に案件を獲得できれば高収入を得ることも可能。しかし、常に案件があるかどうかは不確実。
- 時間
常駐先との契約次第で増減することができます。
中には週3案件などの部分稼働のものもあります。
自由に使える時間はできますが、自分自身で時間管理をしていく必要があります。
- やりがい・責任
全ての結果が自分に返ってきます。
大きなやりがいを感じつつ仕事をしている人が多くいる反面、失敗したときの責任も全て負います。
- 看板・信用
組織の一員ではなく、自分の看板で実力を発揮できますが、独立当初は、信用も実績もゼロからのスタートとなり一つずつ積み重ねていかなければなりません。
- 自由
どの案件に携わるかなど、自分で決めることができます。
会社員の場合は、自分の意思にかかわらず仕事を受けなければならないこともありますが、フリーランスになるとどの案件にいつどのように参画するかは自分で決定することができます。
報酬金額設定の方法
フリーコンサルタントという働き方は、全て自分ひとりで決めて行動し、責任を負います。
自分のスキルを元に報酬をもらい、それを一人でこなしているといくことになります。
商売の武器となるスキルには自信があると思いますが、それ以外のことは初めのこともあり、不慣れなことも多く、独立当初は収入の不安定さからも望んだ働き方とは違うこともあるでしょう。
特に、報酬金額の設定は初めのうちは悩む方も多いです。
会社員のように給料という報酬体形はないため、自らの報酬も自分で決めなければなりません。
初めて仕事をするクライアントに見積もりを求められたときに、どう対応しているでしょうか?
提示した見積もり金額に、根拠がなかったり、同業者と同じぐらいの金額設定をしてしまったりということでは、本当にその金額で適正なのか、後々疑問に思うということが起こり得ます。思ったよりも、仕事が多く忙しかったり、時間がかかったりして、「安く引き受けてしまった」と後悔する前に、基本となる報酬を設定しておくことをおススメします。
報酬の算出方法の1つ、自分の1か月の生活費から算出する方法をご紹介します。
報酬金額設定方法
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- 1.
自分が1か月生活していくのに、全部でいくら必要かを見積もります。家賃や光熱費、貯金なども含めて、すべての合計金額を出します。例として50万円だとしましょう。 - 2.
次に1か月何日働きたいかを考えます。その日数で「1」を割ります。すると、一日に稼がなければならない金額が算出できます。25日働きたいとすれば、50万÷25日=2万円が一日で稼ぐ目安です。 - 3.
最後に一日に何時間働きたいかです。その時間数で「2」を割れば、自分の時給が計算できます。一日8時間だとしたら、2万÷8時間=2500円が自分のフリーランスとして時給となります。
- 1.
この金額設定をもとに、例えば出張がある場合などは、通常のギャラに加算すれば、あまりに非常識な金額で仕事をすることもなくなるでしょう。
自分の中で金額を決めておくことは、交渉の目安にもなりますし、自分を安売りすることも避けられます。
この方法で算出した報酬を自分の中の最低賃金の目安としましょう。
これを下回れば自らの生活を圧迫します。こうすることで、これ以下の仕事はやらない、もしくは交渉するという基準にもなります。
収入面は、フリーランスとしての働き方を続けられるかどうかに大きく影響します。
お金を稼ぐという理想をみるのもいいですが、現実的な視点も持ち合わせていなければ、長くビジネスを続けることはできません。
まとめ
今回は、フリーコンサルタントの働き方について、会社員との違いやそのメリットデメリット、ギャランティの設定方法についてをご紹介いたしました。
既にフリーコンサルタントの方は、もう一度見直し、これからフリーランスになることを考えている方は、この点を念頭に検討してみて下さい。
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