会社をやめてフリーコンサルタントになると決めたら、事前にいろいろと準備しておく必要があります。フリーランスはサラリーマンに比べると収入が不安定なため、社会的信用度は低く見られがちです。そのためフリーランスになってからでは手遅れになってしまうものもあります。今回は、フリーランスになる前にやっておくべき準備についてまとめてみました。
クレジットカード・ローン・賃貸契約はサラリーマンのうちに
サラリーマンであれば、源泉徴収票で収入は一目瞭然ですし、将来の収入も安定していると判断されるため誰でも簡単にクレジットカードを作ることができます。
ところがフリーランスになるとそうはいきません。フリーランスはサラリーマンと違って安定した収入がないため、クレジットカードやローンの審査は厳しくなります。ましてフリーランスになりたての頃は、実績もないので新しくクレジットカードを作ることが難しくなります。ですから複数枚のクレジットカードをサラリーマンのうちに作っておくことをおすすめします。クレジットカードがあれば、資材の購入や急な出費にも備えることができます。
またローンを組むことも難しくなりますので、もし開業後の備品購入などでローンを組む必要がある場合は、サラリーマンのうちに手続きしておいた方が良いでしょう。
仕事場所として新たに事務所を借りたり引越ししたりする場合でも、フリーランスには審査が厳しくなります。不動産の賃貸契約なども、サラリーマンのうちに済ませておくことをおすすめします。
会計ソフトを使って青色申告できる準備を
フリーランスになったら、経理事務や確定申告も自分で行わなければなりません。今まで会計処理に縁のなかったフリーランスにとっては、面倒な作業です。
確定申告には、青色申告と白色申告があります。青色申告は控除額が大きく、赤字だった場合でも翌年以降にその損失を繰り越すことができるメリットがあります。青色申告をするためには、開業から2か月以内に税務署にその旨を申請しなければなりません。開業してから青色申告にするか白色申告にするかで慌てないように、事前に青色申告できる準備をしておきましょう。
青色申告するためには、取引や入出金を詳細に帳簿に記載しなければなりません。青色申告できる会計ソフトを使うと、この面倒な帳簿付けもとても簡単になります。毎日の入出金や取引を入力するだけで、複式簿記の帳簿が自動的に作成されます。また確定申告する際の書類も簡単に作ることができます。
最近ではクラウド型の会計ソフトも多く出ており、会計だけでなく見積書や請求書を作成できるものもあります。機能限定の無料版や無料で試せる体験版などもありますので、使い勝手を試して事前に準備しておきましょう。
手軽に試せる人気のクラウド型会計ソフト
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- シェアNo1の会計ソフト「Freee」
無料で試せるので使い勝手を確認することができます。通帳やカードのデータを連携することができ、自動で仕訳されます。会計初心者でもわかりやすく、操作性もよいので、初めての方におススメです。
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- MF会計
こちらも無料で試せるクラウド型会計ソフト。通帳やカードとのデータ連携も可能です。無料では連携できる月間件数が15件となっているので、毎月の仕訳件数が多い方は有料となります。
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- やよいの青色申告オンライン
いまなら1年間初年度無償キャンペーンで試すことができます。今年度の申告用に使ってみることが可能。データ連携は上記2つには劣る点がありますが、こちらも初心者向けの会計ソフトとなっています。
独立・開業したことを知ってもらう準備
サラリーマン時代には限られた範囲の仕事だけをしていれば良かったかもしれませんが、フリーコンサルタントになると営業も自分でやらなければなりません。
営業の第一歩としては、独立・開業したことを知ってもらうことです。
仕事を依頼したりお客様を紹介したりしてくれる可能性が高いのは、サラリーマン時代の仕事ぶりを知っている方です。
今までに仕事でご縁のあった方をはじめ、友人・知人などできるだけたくさんの人に独立・開業したことを知ってもらいましょう。
開業したらすぐに営業活動ができるように、名刺や自分の実績などを記載した営業ツールを事前に準備しておくことをおすすめします。訪問して挨拶したり郵送したりすることで、思わぬ知人からの紹介で仕事の依頼がくることもあります。
またSNSやブログなどを使って情報発信するのもおすすめです。自分の実績や強みをうまくアピールすることができれば、仕事の依頼につながってきます。こちらも開業したらすぐに情報発信できるように、事前に準備しておきましょう。
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