フリーランスは自分が商品、そのセルフプロデュース術とは

フリーコンサルタントのキャリア

2018年8月29日

専属エージェント

榎本 雅仁

フリーコンサルタントは自分のスキルが商品となります。
何を得意としているのか、専門分野は何なのかをより具体的に言えるようにしておきましょう。

フリーコンサルタントで仕事をするということは、「自分が商品」だということです。
フリーランスである以上、クライアントから見て、自分がどう映っているのか、相手にどう見せたいのか、自分の専門分野を言えるようにセルフプロデュースしましょう。

フリーコンサルタントは自分という商品をセルフプロデュース

フリーランスで仕事をするということは、「自分が商品」だということです。
フリーランスである以上、自分の名前ひとつで仕事が決まります。
売り込みの営業時や初めてのクライアントとの打ち合わせ時などは、特にそれを意識することでしょう。すべての言動が相手にチェックされているという常に見られている意識を持つ必要があります。なぜなら、自分の名前が看板だからです。

フリーランスでやっていくためには、自分という商品をセルフプロデュースできなければなりません。

フリーコンサルなら考えたいあなたの専門分野は?

では、「あなたの専門分野は?」と聞かれてすぐに答えられるでしょうか?
これは、実際によく聞かれる質問ですが、例えば、銀行系出身のコンサルタントなら、金融、財務が専門となるでしょう。
さらに、「業種は何が得意ですか?」と続けられることもあります。
確かに、業種を特化した方が、専門性が高く、その分報酬も高くなります。ですが、フリーランスの専門分野は、これまでの職業経験と独立後の実務の経験の積み重ねによって決まってきます。
つい職業経験から業種を選定してしまいがちですが、得意分野は、先に述べたような経緯から方向性が固まってきますので、独立当初に業種の強みを打ち出そうとしても、かえって上手くいないこともあります。
また、業種には流行り廃りがあり、数年でノウハウが役に立たなくリスクもあります。

フリーランスは自分が商品

フリーコンサルになったら業種ではなく分野を絞る

自らの商品価値を打ち出す際は、あまり「業種」には縛られずに「分野」を絞った方がいいでしょう。
分野を絞るとは、金融、資金繰りなどの財務や商品開発などのマーケティング、集客やセールスなどのプロモーション、システムや技術開発など、特にクライアントが必要としている、もしくは苦手としている分野に着目することです。
また、分野をテーマにしたサービスには、業種を超えてニーズがあるため、効果的に顧客の開拓もできます。顧客の不足している知識、ノウハウのためwin-winの良好な関係を築きやすく、継続的にビジネスを続けていくことが比較的容易にできます。
そこから、少しずつ分野の幅を広げていくことで、多くのクライアントと接点を持てるようになり、年々顧客の数も増えていくでしょう。

フリーコンサルこそ専門分野を言えるようにする

それでは最初の質問に戻ります。
「あなたの専門分野は?」と聞かれたら、どう答えればいいのでしょうか?
ここで、「私は、事業継承を専門としています。それ以外には、元銀行マンの経験を活かして金融、資金繰りなどの財務を得意としています」などと付け加えられるといいでしょう。

こんな風に、自分の専門分野をキャッチフレーズのようにしっかりと言えるようにしておくといいでしょう。
ただし、こうした文言がいきなり完成することはなく、時間がかかります。フリーランスとして独立して、いろいろな経験の蓄積によって、自分は何が得意なのか、どういう仕事をしたらクライアントは喜んでくれたのかといったことから、自分を知る期間が必要だからです。また、この文言をすらすら言えるようになるのにも多少の時間がかかります。
先の例で言えば、コンサルタントとして独立した当初は財務関係の相談が多くあったかもしれませんが、次の世代に会社を引き継いでいこうという時代背景や、経営者の想いに応えた形で、事業継承が専門となったケースです。ここにいずれは、人材育成や人事なども絡んでくると予想されます。
専門分野はひとつでなくてもかまいません。「商品開発のリサーチと分析が得意ですが、セールスやプロモーションもできます」といった風に2,3種類の専門分野を組み合わせた自己紹介も良いでしょう。
自分が仕事としてやっていることに自信が持てないと、自ら「自分の専門分野は~」となかなか言えない人も多いようですが、そこを思い切って言えるようではないと、フリーランスとして続けていくのは難しいかもしれません。
同じ能力の人が二人いたならば、「仕事ができそう」「安心して任せられそう」な方に依頼されます。クライアントから見て、自分がどう映っているのか、相手にどう見せたいかも含めて自分の専門分野を言えるようにしておきましょう。独立してすぐにそれを堂々と言うのは難しいかもしれませんが、最終的には言えるようになっていましょう。

フリーコンサルなら自らの商品価値を高める努力を忘れずに

いずれにせよフリーコンサルタントとして、自らの商品価値を高める努力が必要です。
自身の持つアイデアは何よりもの武器となります。他に企画力やプレゼン力などは、他者にはない自分にしかないオリジナリティの発揮どころです。
ですが、あまりに忙しく似た仕事ばかりしていると、自分の中のアイデアの引き出しの中身が枯渇していきます。そうならないように、日頃から自分を磨くことを心掛けましょう。本を読んだり、セミナーで学んだり、異業種交流会などの人脈を築いたり、情報交換することで、自らの知見を高めることを習慣にしておく必要があります。
こうすることで、仕事の質を一定もしくは、それ以上の状態で成果物をクライアントに提出し続けることが可能となります。
当然ですが、クライアントにとっても仕事のクオリティに波があるようでは困ってしまいますし、そういう不安定な相手には発注しなくなります。仕事の安定感は継続的に仕事を任せられる必須条件でもあります。

まとめ

自分をどうセルフプロデュースするかはあなた次第。
業種ではなく、得意分野をよく考え、その価値を高める努力を怠らないことが大切です。

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