コンサルタント経験を活かし、社会課題解決に取り組む想いの原点

2023年12月11日

フリーランスコンサルタントとして活動する傍ら、地域の社会課題の解決に取り組む活動をしている吉崎さん。

実は、弊社の親会社である株式会社エル・ティー・エス(以下、LTS)の元コンサルタントです。フリーランス転身を決意したきっかけや、仕事に対する想い、これからの展望を熱く語っていただきました。

インタビューはLTSリンクの角田、野口が担当しました。

Hub Interview #05

吉﨑 哲矢 様

フリーコンサルタント

経歴

  • ・医療業界・製造業界への支援経験が豊富
  • ・新規事業の立ち上げが強み
  • ・ITPM/PMOとして、クライアントから高い評価をいただいています

目次

  1. 家族を想う優しい気持ちが、仕事の原動力
  2. プロジェクトをまとめあげた鍵は参画先企業の経営理念への想い
  3. 「サポートの良さ」がエージェント選びの決め手
  4. コンサルタント経験を活かし、地域社会に貢献したい

家族を想う優しい気持ちが、仕事の原動力

独立しようと思ったきっかけ

吉崎様(以下、敬称略):前々職での経験もあり20代の頃から独立を考えていました。これまでいくつか本格的に独立しようと思ったポイントはあったのですが、社内のしがらみや理不尽な事情などに縛られることなく働きたいと思ったときに、これ以上自分が会社員として働くイメージが持てず、自分の腕一本でやっていこうと独立を決意しました。

もともと親が過去に心の病気を患っており、その影響で深刻な家庭問題を抱えていました。たとえ家族と離れていても、ITの力を使えば、遠隔治療などで親の病気を治すことが可能になり、同じ問題を抱えている人たちの助けになるのでは?と考え、IT界に進みました。

大手人材紹介会社を経て医療機器メーカーへと進みましたが、全国の医療現場を見る中で、今の西洋医学だけでは親の病気は治せないと悟り、何らかの解決手段を考えたいという想いで社会人をしながら大学院にも通いました。

角田:大変な時期もあったと思いますが、家族を想う優しい気持ちがこれまでのお仕事や活動の原点になっているのですね。

吉崎:そうですね。幸い私の親の病気は既に治りましたが、社会に目を向けると、その病気や病気に起因する家庭問題は消えていません。

問題解決には、自分が力をつけて社会の仕組みを根本から変えていかないといけないと思い、その土台作りをする機会を得るためにコンサルタントや医療機器メーカーの事業開発・マーケティングを経験しました。ですが、なかなかうまくいきませんでした。

親の病が改善したきっかけを思い返すと、地域の人と人との繋がりがあったこと、地域の中で自分の役割を見つけられたことが非常に大きかったと思っています。そこから地域課題を解決したい、人と人がもっとつながれるような文化を作りたい、という想いが強くなりました。

その時にちょうど神戸のSDGsイノベーション拠点が立ち上がり、2025年には大阪万博もあることから、関西で新しい文化の在り方を再構築しようと拠点を神戸に移し、第二の人生をスタートさせました。LTSにご縁をいただいたのも、このタイミングです。

今はフリーランスとしてコンサルタント業を軸に、地域の社会課題解決に向けた活動も行っています。フリーランスになって稼働をコントロールしやすくなったので、これからは地域の課題解決のための活動に時間を使えると思っています。

プロジェクトをまとめあげた鍵は参画先企業の経営理念への想い

フリーランスとしての初プロジェクト

野口:フリーランスとして初めて参画した案件は、プロフェッショナルハブがご紹介した案件でしたね。

吉崎:そうですね。時間的にも内容的にも少しハードな案件でしたが、課題に向き合い、離任の最後の最後まで真摯に取組みました。

特に思い出に残っているのは、プロジェクトメンバーと管理部門の間でプロジェクトの目的とゴールの解釈に不一致があったことです。どうしても双方折り合いがつかず、認識が揃わないままシステムリプレイスに踏み切ったタイミングが、私が離任する予定の1週間前でした。

リプレイス時期を延期せざるを得ない状況でしたが、その1週間の間でプロジェクトの目的再確認、リカバリープランの策定を行い、経営理念を軸にプロジェクト側をまとめあげることに取組みました。

プロジェクトの進め方としては、まずQCDの観点でわかっていること/わかっていないことを整理し、その上で現状とありたい姿を定義し、本番移行後のリカバリープランを皆で考えるという流れです。リカバリープランの策定を事前に行うことで、最悪な事態になったとしても、想定以上の結果にはならないだろうと心の準備を整えることができます。このフェーズは非常に重要視していました。

このプロジェクトの最後には決起集会を行い、①向き合う力、②寄り添う力、③つながり続ける力という3つの力を提言しました。
プロジェクトを離れる最後の最後まで参画先企業の経営理念を胸に 走り切り、残るメンバーにバトンを繋ぐことが出来たと思います。

「サポートの良さ」がエージェント選びの決め手

仕事を選ぶ際に重視すること

角田:お仕事をする中で、案件を選ぶときに重視することはありますか。

吉崎:① リモートワークができること、②関西エリアで業務ができること、③面談時のフィーリングが合うことの3点です。

案件の内容は自分が対応できそうなものであれば、比較的何でもお引き受けしています。

角田:「フィーリングが合う」というのはどのような観点ですか。

吉崎:「なんでも話せる間柄になるかどうか」だと思います。プロジェクトを成功に導くにはクライアントとの意思疎通やコミュニケーションが大事だと思っていますし、それはエージェントに対しても同様だと考えています。

角田:複数のエージェントがある中で、プロフェッショナルハブを選んでくださった理由はなんですか。

吉崎:「なんでも話せる」という点はもちろん、プロフェッショナルハブは「サポートの良さ」が一番の魅力だと感じています。

これまで仕事で成果は出してきたつもりですが、独立するとなると最初はどうしても不安を感じていました。そうした中、野口さんとは何でも話せていろいろな不安を取り除いてくれました。

実は他のエージェントでもっと条件のよい案件でもオファーが出ていたのですが、そちらではなくプロフェッショナルハブで契約したんですよ!

角田:それはとても嬉しいです!具体的にどんな部分が不安だったのですか?

吉崎:入場前後を問わず、ほぼ週1回のペースで打合せまたは電話をしていただき、心配事がないかを聞いてくださいました。

不安な状態の時にコミュニケーションを取れる機会が多くあるというのは、初めてフリーランスになる方のサポートプログラムとしては非常に有難いです。

また、契約書類などの書き方 のサポート、テンプレートの用意も大変助かり、痒いところに手が届くように感じました。

コンサルタント経験を活かし、地域社会に貢献したい

将来の展望

野口:吉﨑さんの将来の展望を教えてください。

吉崎:今やりたいことは、①家族の絆を広げること、②お金を必要としない社会の仕組みを作ること、の2つです。

この2つが実現できると、家族間で関係が悪化することはなくなると考えています。また、家族の中だけではなく、地域社会との縦横の繋がりも作っていければ嬉しいです。

その取組みの一環として、今は「たべつく」という神戸市が推進する事業に携わっています。「食べることを作ることから行う」という意味で、職人のような人たちを神戸市に増やす取組みです。例えば、「おむすびを一から作ろう」というワークショップでは、農家の方と一緒にお米を作り、塩づくり体験もし、今後は、海苔づくりや地域の特産品を加えてオリジナルのおむすびを作る予定です。メディアでも取り上げられた「旅するおむすび屋さん」という活動に実際に参加し、地域の高校生が主体となって地域の人を巻き込んでいる様子を見て、神戸でもぜひ行いたいと考えました。

野口:コンサルタント経験は、吉﨑さんの続けていきたいその活動にどう活きていると感じますか?

吉崎:コンサルタントを経て、「全体を見ながら先読みする力」は身につけることができたと感じています。

いまの活動に必要な企画・マーケティング力、その企画を社会の仕組みに落とすときのプロジェクトの計画の立て方・推進方法は正にコンサルタントで培ったスキルです。

色々な人を巻き込みながら一つの目的に向かって進んでいくということも、コンサルタントを経験したからこそ出来るようになりました。

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多くの人を巻き込みながら社会課題解決に取組み、フリーランスコンサルタントとしても活躍されている吉崎さん。
その原点には家族を想う優しい気持ちがありました。今後の吉崎さんの取組みやご活躍を楽しみにしていますし、私達もサポートさせて頂きたいです。
今回は貴重なお時間をいただきありがとうございました。

LTSリンク角田 = 文、LTSリンク角田、野口 = インタビュー

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