独立したPMO・SAP・戦略コンサルタントなどがフリーランスとして長く活動していくためには、安定して仕事を得られる仕組みが必要です。フリーコンサルタント向けのマッチングサービスなら、自身に合った案件を見つけやすいでしょう。
この記事では、フリーコンサルタントの案件の探し方を解説します。また、フリーランスエージェントの選び方やフリーコンサルタントの収入アップの方法、おすすめのサービスについてもご紹介します。ぜひ、今後の案件探しの参考にしてください。
目次
- フリーコンサルタントの案件の探し方
- フリーランスエージェントのメリット・デメリット
- マッチングサイトのメリット・デメリット
- マッチング精度を高める|フリーコンサルタント向けエージェントの選び方
- フリーランスエージェントで最適な案件とマッチングするための案件の選び方
- フリーコンサルタントが収入を上げるには?
- ハイクラス案件とのマッチングならフリーランスエージェントの「プロフェッショナルハブ」
- プロフェッショナルハブの利用方法
- プロフェッショナルハブのご紹介案件例
- まとめ
フリーコンサルタントの案件の探し方
フリーコンサルタントが案件を獲得するおもな方法には、「フリーランスエージェントを利用する」方法と「マッチングサイトを利用する」方法があります。
ここでは、それぞれの方法の概要を紹介します。
フリーランスエージェントを利用する
フリーランスエージェントとは、案件を探しているフリーランスと案件依頼を希望している企業をマッチングするサービスです。営業から契約締結までの業務を代行してくれるのが特徴です。
フリーランスエージェントに登録すると、担当者が付き、それぞれの経験・実績・スキルに見合う案件を紹介してくれます。また、担当者が登録者の希望をふまえた契約条件の交渉や、プロジェクト完了までの各種調整業務なども代行してくれます。
そのため、営業や細かな業務を最小限に抑えられ、案件に集中することが可能です。
マッチングサイトを利用する
マッチングサイトとは、案件を獲得したい人と案件を依頼したい企業をマッチングさせるWebサイトのことです。
フリーコンサルタント向けマッチングサイトで案件を探すには、掲載されている案件に目を通し本人が直接応募をします。フリーランスエージェントとは異なり、案件探しや案件獲得のための営業、契約の条件交渉などはすべて自分で行なわなければなりません。
ただし、マッチングサイトに登録しておくと、企業側から直接オファーが届くこともあります。フリーランスエージェントをメインで利用しつつ、案件獲得の可能性を広げるために、マッチングサイトにも登録するという選択肢もあるでしょう。
フリーランスエージェントのメリット・デメリット
ここでは、フリーランスエージェント・マッチングサイト、それぞれのメリット・デメリットを詳しくご紹介します。
フリーランスエージェントのメリット
フリーランスエージェントを利用するメリットは、エージェントが企業(発注者)とフリーコンサルタント(請負者)の仲介役となり、さまざまなサポートをしてくれる点です。
先述のとおり、フリーランスエージェントに登録すると担当者が付き、自分の経験や希望などに合う案件を見つけてきてくれます。紹介する案件は経験豊富なエージェントの目で精査されているため、ミスマッチが起きにくいでしょう。ときには、市場に出まわっていない非公開案件を紹介してもらえることもあります。
エージェント担当者は案件紹介以外にも、面接の準備やアドバイス、契約の条件交渉、契約手続きも代行してくれます。案件参画中もスコープ調整などのサポートを受けられるため、安心して案件に集中できるでしょう。
そのほか、すでに企業と一定の関係を構築しているエージェントが仲介役となり、フリーコンサルタントを紹介することから、企業から信頼を得やすい点もメリットでしょう。
フリーランスエージェントのデメリット
フリーランスエージェントでは案件のミスマッチが起きにくいことが特徴ですが、エージェント担当者と十分な意思疎通が図れていない場合は注意が必要です。
例えば、「担当者と相性が合わず話がうまく進まない」「担当者に要望を伝えても理解してもらえない」といった状況では、案件や契約条件などでミスマッチが起こる可能性があります。
ミスマッチを回避するためには、担当者と話し合う場を設けることや、場合によっては担当を代わってもらうことも検討しましょう。
また、フリーランスエージェントには経験豊富でハイスキルな方も登録しています。コンサルタントのスキルが不足していると、案件を獲得しにくいことがあります。そのなかでより良い案件を獲得するには、担当者からのアドバイスを受けて資格取得や希望領域を広げるといった必要があるでしょう。
マッチングサイトのメリット・デメリット
続いて、フリーコンサルタントがマッチングサイトを利用するメリット・デメリットを紹介します。
マッチングサイトのメリット
フリーコンサルタント向けのマッチングサイトのメリットは、誰でも手軽に始めやすいことが挙げられます。うまくいけば、案件探しから契約、業務開始までを短期間で進められるでしょう。
また、案件の掲載に重きを置いているサイトが多いため、多数の案件を比較検討できることもメリットといえます。さまざまな案件を目にすることで、視野が広がり自分に見合った案件を見つけやすくなるかもしれません。
マッチングサイトのデメリット
マッチングサイトでは、フリーコンサルタント本人が営業する必要があります。そのため、フリーランスエージェントを利用する場合と比べ、手間や時間がかかることがデメリットとして挙げられます。
競合も多く、自分の強みをアピールできないと案件の獲得につながりません。
また、マッチングサイトはあくまで「案件を獲得するまで」が役割です。フリーランスエージェントのようなサポートはなく、各種交渉やトラブル対応などを自ら行なう必要があります。
さらに、スポット型の案件や稼働率の低い案件も多く、業務を長期的に継続したい方にはデメリットとなるでしょう。
最初から最後まで一人で進めることに不安がある方や、自分の要望に沿って効率的に働きたいと考える方は、フリーランスエージェントを利用するのがおすすめです。
マッチング精度を高める|フリーコンサルタント向けエージェントの選び方
ここではフリーランスエージェントを選ぶ際、マッチング精度を高めるための4つのポイントを解説します。
案件数で選ぶ
保有している案件数は、エージェントごとに異なります。案件数は多いほど選択肢が広がるため、自分に合った案件に出会いやすいでしょう。
また、エージェントによって独自案件を掲載していたり、登録者のみに案件を公開していたりする場合があります。そういった案件も含め、全体の案件数が多いエージェントを選ぶとよいでしょう。また、契約実績の多さも確認してください。
案件の内容・質で選ぶ
エージェントによって、得意分野・単価水準・報酬形態などが異なります。
そのため、自身がどのような領域、役割で活躍したいかを明確に把握しておくことが重要です。目標の報酬額や希望する働き方も、フリーランスエージェントを選ぶ際の判断基準となります。
報酬の妥当性で選ぶ
フリーランスエージェントを経由して案件を獲得すると、クライアント企業の発注額から仲介手数料が差し引かれます。仲介手数料はエージェントによって金額に差があり、ほとんどのエージェントは仲介手数料の金額を公開していません。
ただし完全に非公表としている訳ではなく、面談時などに聞くことで答えてもらえることもあります。
フリーランスエージェントを選ぶうえでは、案件に見合った報酬を受け取れるかといった妥当性を判断することが大切です。
また、「翌月○日払い」など、報酬の支払い時期も確認しておくと安心です。報酬の支払いが早いほど、自身の資金繰りが容易になるでしょう。
サポート体制で選ぶ
フリーエージェントランスエージェントで最適な案件と出会うには、サポートをしてくれる担当者やサービスも重要です。
「コンサルティングファームでの勤務歴がある」など、コンサル業界出身の担当者が在籍するエージェントであれば、キャリアなどを正確に把握してもらいやすいでしょう。また、担当者がこまめなやり取りで寄り添った対応をしてくれるかもポイントです。
そのほか、スキルアップやキャリアアップの支援体制、保険紹介や確定申告のサポート、付帯する福利厚生サービスの内容の充実度も確認しておきましょう。
フリーランスエージェントで最適な案件とマッチングするための案件の選び方
自分に合うフリーランスエージェントを選択したあとは、案件とのマッチング精度も高める必要があります。
ここでは最適な案件に出会うために、案件の選び方をご紹介します。
職種で選ぶ
コンサルタントは、おもに以下の職種が挙げられます。
職種 | 内容 |
ITコンサルタント | クライアント企業の経営課題を解決するため、経営戦略に沿ってIT投資計画の策定・システムの分析・ツールの導入支援などを行なうコンサルタント |
PMOコンサルタント | プロジェクトの適切な運営をサポートする組織である、PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)で働くコンサルタント |
戦略コンサルタント | クライアント企業の新規事業の立ち上げやマーケティング・営業戦略の策定といった領域を担うコンサルタント |
SAPコンサルタント | ドイツに拠点を置くソフトウエアメーカー「SAP社」が開発したEAPパッケージを専門とするITコンサルタントの総称。SAPシステムの導入・カスタマイズ行なう |
一口にコンサルタントといっても、業務内容や求められるスキルが異なり収入にも差があります。そのため、希望する職種を明確にすることをおすすめします。
報酬で選ぶ
一般的にコンサルタントは、会社員よりフリーランスの方が収入が多い傾向にあります。ただし、専門分野や領域、スキルによって報酬は変わります。
そのため案件を選ぶ際は、自分が認識している月額報酬を参考にするとよいでしょう。報酬形態は基本的に月額制ですが、サービスの提供時間に応じて報酬を支払う「時給制」や、案件単位で報酬を決める「プロジェクト方式」を採用する案件もあります。
働き方で選ぶ
フリーコンサルタントの働き方は、「常駐型」「フルリモート型」「一部リモート型」の3つに分類できます。
分類 | 働き方 |
常駐型 | 通常の会社員と同じような勤務形態。クライアント企業のオフィスなど決められた常駐先で、決まった時間に仕事をする |
フルリモート型 | 自宅やカフェなど場所を問わずに仕事をする勤務形態 |
一部リモート型 | リモートで仕事をしつつ、何日かに一度は出社するなどリモートと出社が混在する勤務形態 |
コロナ禍をきっかけに、コンサルタントでも「リモート型」が広がりつつありますが、「フルリモート型」の案件はほとんどないのが現状です。
自宅の立地や生活環境などに応じて、自身に合った働き方を選択しましょう。
フリーコンサルタントが収入を上げるには?
ここでは、フリーコンサルタントが収入を上げるための3つのポイントを解説します。
安定した収入を得られる基盤を作る
コンサルタントに限らず、フリーランスは「いかに途切れずに仕事を続けられるか」が重要です。安定した収入を得るためには、現在参画中の案件だけでなく、新たな案件探しにも着手しなければなりません。
フリーランスエージェントなら、参画中の案件終了前に希望に応じて次の案件を紹介してもらえます。そのため、継続して活用していくことがおすすめです。安定した収入を得られる基盤作りはそのまま実績となり、収入アップにもつながるでしょう。
スキルを身に付けて得意分野を活かす
フリーコンサルタントには、コミュニケーション能力・プレゼン能力・思考力・情報収集力など、多種多様なスキルが求められます。
そのなかで、自身の得意分野を活かしやすい点はフリーランスの魅力の一つといえます。得意分野にマッチした案件をこなしながら、自分に足りないスキルは新たに身に付けていく努力も必要です。
継続してスキルアップしていく行動力・向上心は、収入の増加に寄与するでしょう。
健康面に気を配る
会社員とは異なり、フリーランスは仕事の進捗や労働時間を自ら管理しなければなりません。つい働きすぎてしまうなどして健康面に支障が出ると、収入が増えるどころか途絶えてしまう可能性もあります。
健康を維持するためには、定期的に休暇を取れるようスケジュール調整をしましょう。また、リモート勤務の場合は、適度に運動できるような環境作りも大切です。
ハイクラス案件とのマッチングならフリーランスエージェントの「プロフェッショナルハブ」
フリーコンサルタントの可能性を広げたいとお考えの方は、フリーランスエージェントの「プロフェッショナルハブ」を活用してはいかがでしょうか。
プロフェッショナルハブは、フリーコンサルタント向けのハイクラス案件を紹介するサービスです。
コンサルティング会社を親会社に持ち、大手上場企業との取引実績が豊富にあります。大手上場企業やコンサルティングファームなどからの依頼が中心となるため、月額120万円以上の高額案件も充実しているのが特徴です。
また、プロフェッショナルハブなら「報酬や働き方の希望条件に合う案件が見つからない」「案件参画中に次の案件探しや営業する余裕がない」といった心配はありません。プロフェッショナルハブへの登録で専属の担当者が付き、最適な案件紹介を行ないます。
条件交渉やスコープ調整、次の案件の開拓・準備なども徹底サポートします。
「プロジェクトで孤立感や閉塞感がある」といった案件参画中のさまざまな悩みに対しても丁寧にフォローアップするため、安心して業務に集中できるでしょう。
プロフェッショナルハブの利用方法
プロフェッショナルハブへの会員登録は無料です。登録をご希望の方は、プロフェッショナルハブWebサイトのページ下部にある登録フォームに次の項目を入力し、「同意して登録する」をクリックしてください。
入力項目
• 名前(必須)
• 生年月日(必須)
• メールアドレス(必須)
• 電話番号(任意)
会員登録後の流れ
① レジュメ(職務経歴書)の提出
② 経歴や今後のキャリア、希望などの事前ヒアリングの実施
③ 最適な案件の紹介
④ クライアント企業との面談の設定
⑤ クライアント企業とフリーコンサルタントの双方の合意が得られたら契約締結
⑥ 一定期間で報酬の入金(基本的には月額制)
⑦ 案件終了前に次の案件の紹介
プロフェッショナルハブのご紹介案件例
実際にプロフェッショナルハブで紹介したことのある案件のなかから、3つの例をご紹介します。
大手メーカーにおけるSAP S/4Hana導入プロジェクト SDコンサルタント募集
勤務形態 | 一部リモート型(都内出社あり) |
職種 | ITコンサルタント・SAPコンサルタント |
報酬 | 月額160~240万円(スキルによって変動) |
案件内容 | SAP S/4HANA導入プロジェクトが進行している大手機器メーカーにて、国内展開に向けた構想策定のフェーズで、SAPロジ領域の要件定義からハイパーケアまで対応可能なコンサルタントの募集。 導入はFit to Standardにて、各標準プロセスや機能に合わせて業務対応を行なう。 |
人事関連システム再構築プロジェクト IT PMO募集
勤務形態 | 常駐型(都内出社) |
職種 | PMOコンサルタント |
報酬 | 月額100~160万円(スキルによって変動) |
案件内容 | 人事関連システムの再構築に加え、既存システムの維持管理も担う想定。 これらのシステムはマルチベンダー体制のため、各ベンダーやステークホルダーのコントロールおよびマネジメントを含め、要件定義から支援可能な人材を募集。 既存システムは要件が複雑、かつベンダーとユーザー部門のつなぎの工程ですでにギャップが生じているため、柔軟なコミュニケーションが求められる。 |
【フルリモート】Salesforce Service Cloud/Experience Cloudコンサルタント募集
勤務形態 | 原則リモート型 |
職種 | ITコンサルタント |
報酬 | 月額100~130万円(スキルによって変動) |
案件内容 | Salesforceを前提とした構想策定フェーズで、おもに機能のFit/GapやGap対応方針検討、全体アーキテクチャーの策定支援。Salesforce Service Cloud、およびSalesforce Experience Cloudを対象とし、上流工程から導入までコンサルタントとしてサポート可能な方を募集。 |
なお、上記でご紹介したものは過去の案件例になります。最新の公開案件情報は、こちらのページで確認可能です。ぜひ参考にしてください。
まとめ
フリーコンサルタントが案件を獲得するためのマッチングサービスとして、「フリーランスエージェント」「マッチングサイト」の2つをご紹介しました。
それぞれのメリット・デメリットは以下になります。
フリーランスエージェント
メリット
・エージェント担当者の徹底したサポートを受けられる
・案件のミスマッチが起きにくい
・非公開案件を紹介してもらえることがある
・企業からの信頼を得やすい
デメリット
・エージェント担当者の質や相性によっては、ミスマッチが起きる可能性がある
・スキルが不足していると案件を獲得しにくい
マッチングサイト
メリット
・手軽に始めやすい
・たくさんの案件を自分の目で比較検討できる
デメリット
・各種交渉やトラブル対応を含め、すべて一人で行なわなければならない
・多数の競合と差別化する必要がある
・スポット型案件や稼働率の低い案件も多い
一人で進めることに不安がある方や、効率的に案件を獲得し業務を進めたいと考える方は、フリーランスエージェントの利用がおすすめです。フリーランスエージェントを選ぶ際は、保有案件数や内容、報酬の妥当性、サポート体制などを考慮しましょう。
フリーランスエージェントの「プロフェッショナルハブ」なら、非公開案件も含め豊富なハイクラス案件がそろっています。専属担当者の徹底したサポートも受けられるため、ぜひご活用ください。
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