単価が高いと言われるERPパッケージの分野。効率的に年収を増やすためには、選択肢の一つとして挙げられます。
今回は、ERPパッケージでキャリアを積むためのポイントをご紹介します。
同じ職種であっても単価の差は2倍以上？
まずITエンジニアは、オペレーター、プログラマー、SEという職種に応じた単価の違いは当然として、扱う言語や業界によっても報酬が異なるということを知っておきましょう。
不条理な話かもしれませんが、エンジニアの単価は希少価値や需要の多さによって決定するため、致し方ないと言えます。
一般的に人材の確保が容易で、案件数も多い分野は単価が低くなりがちです。
例えばオープンソースOSを使用したサーバーの監視オペレーターなどは、IT業界への入門職種として選択する人が多いですが、案件は豊富で常に需要があります。
しかし、オープンソースOSの知識は誰でも容易に入手でき、監視オペレーターには高度な技術が必要とされないため、単価は低くなってしまうのです。
一方、技術情報があまり公開されなかったり習得が難しかったりする上に、常に需要がある分野であれば単価は高くなります。
より高単価の分野へ参入！自分の分野で確固たるスキルを磨く
このように分野によって単価の差がでてしまうため、エンジニアが単価を効率的にあげていくためには、より平均単価の高い分野へ参入していくことが必要となります。
より高い単価の分野に参入を考えた際、誰でも一度習得した技術や知識をそのまま活かせるところの方がよいと思うのではないでしょうか。
しかし、そのスキルがもともとの単価が低い分野ではいずれ頭打ちになってしまいます。
そこで、高単価分野を目指す場合には、単価の低い分野であってもしっかりとした経験を積むことによって、高単価分野に参入のチャンスが生まれます。
ある言語での開発、運用経験がしっかりとしていれば、その経験をアピールしながら他分野への参入も十分可能になるのです。
基本的な開発工程、運用方法といった枠組みを理解していることでクライアントの信用を得ることができるため、扱う技術や知識がすり替わるだけで済みます。
このように自分の現在の分野で確固としたスキルを確立しておくことは、高単価分野への参入の足掛かりとなるのです。
IT業界以外での経験も強みに
もしあなたにIT業界以外での就業経験があるのであれば、積極的に利用していきましょう。
IT業界のクライアントは直接ITを使ったサービスや製品を提供している企業ばかりではありません。
一例をあげれば、自動車業界の企業では、各工場での部品調達や製品流通はITを使ってシステム化し、一元管理できるようにしています。
このように自社の本業の効率化にITを駆使しているケースが多いのです。つまり対象となるクライアントと同じ業界での勤務経験や業務知識があれば、それは強みになります。
今行っている仕事内容だけにとらわれず、自分の経験や知識をしっかりと整理して、より高単価の分野へ移行していきましょう。
ERP関連は高単価案件の宝庫
では実際に高単価の分野の具体例として、今回は「ERPパッケージ関連」の案件について説明します。
ERPパッケージとは、簡単に言えば企業内で扱う資源（ヒト、モノ、カネ）の流れをシステム化し、効率的な業務処理と素早い経営判断に役立てるためのツールです。ERPパッケージとしてはSAP社のものが非常に有名で、SAPエンジニアという言葉を目にしたことがある方も多いでしょう。
このSAPを筆頭に、ERP関連の案件は高単価の案件が豊富です。
なぜ単価が高くなるかというと、ERP自体が業務知識やパッケージの知識を必要とし、それらの入手が容易ではないことが、その理由として考えられます。
しかし経理や物流の知識があれば、完全にマッチしていなくともERP関連の案件に参画できる可能性があります。
一旦ERP関連の案件で実績を作ってしまえば、その後は徐々にステップアップ可能であり、より高単価の案件も見えてきます。
単価をあげて、自分の価値をしっかりと認めて欲しいと考えるならば、一度はERP関連の案件にチャレンジしてみても良いかもしれませんね。
ERP関連の案件は、案件に対して人材が不足している状況です。
収入を増やすための選択肢として、検討してみてはいかがでしょうか？
フリーランスコンサルタント登録多数。高単価・戦略・PMO案件のご紹介。
プロフェッショナルハブのご登録はこちら。
