IT業界におけるPMOの役割とは?求められるスキルや働く方法も解説

フリーコンサルタントとは

2024年3月11日

IT業界の市場規模は拡大している一方、IT人材は不足している傾向にあります。PMOは、限られたIT人材でプロジェクトを円滑に進行させ、成功に導く重要な役割を担う仕事です。

今回は、IT業界のPMOの役割や設置するメリット・デメリット、求められるスキル、働く方法などを紹介します。IT業界で働くうえで、これからのキャリアパスとしてPMOを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

  1. IT業界のPMOの役割とは?
  2. IT業界でPMOを設置する4つのメリット
  3. IT業界でPMOを設置することにはデメリットもある
  4. IT業界で活躍するPMOの職種とは
  5. IT業界のPMOに求められる4つのスキル
  6. IT業界のPMOとして働く方法
  7. IT業界でPMOとして活躍したい方は「プロフェッショナルハブ」へ!
  8. まとめ

IT業界のPMOの役割とは?

そもそもPMOとは、「Project Management Office」の略称で、企業や組織におけるプロジェクトの円滑な進行をサポートする部門、もしくは役割を指します。企業内のメンバーでPMOを設置するケースや、外部のコンサルタントと契約するケースがあります。

ITプロジェクトのマネジメントをスムーズに行なうには、マネジメント方式の標準化や人材育成の役割を担うPMOの役割が重要です。特に、大規模プロジェクトの場合、複数のチーム編成で進行するケースも多く、適正な品質を確保するために一定の基準を定めていくことは重要なプロセスとなります。

なお、PMOコンサルタントとして活動する際は、プロジェクトを取りまとめるほか、コストマネジメントに関する役割も期待されます。自身のバックグラウンドを活かし、費用対効果を考慮して適切にプロジェクトを支援すれば、優れたコンサルタントとして評価してもらえる可能性が高まります。

PMOとPMが担う役割の違い

PM(プロジェクトマネージャー)は、プロジェクトの責任者であり、重要な場面で意思決定を下す役割を持っています。一方、PMOは、PMが円滑な意思決定を下せるように、プロジェクトマネジメントを支援する役割を持っています。

あくまでPMOはPMをサポートする存在で、主体的にプロジェクトを牽引するわけではない点に、両者の違いがあります。

IT業界でPMOを設置する4つのメリット

次に、IT業界でPMOを設置するメリットを4つ紹介します。

プロジェクトマネジメントスキル

一般的なIT企業では、マネジメントできる人材が不足しているケースがあります。PG(プログラマー)やSE(システムエンジニア)が、業務遂行力のみで判断されてPMに抜擢されているような場合、マネジメントスキルを持っていないおそれもあります。

そこで、PMOが参画すれば、マネジメントスキルを補うことが可能です。

また、PMがPMOのマネジメントを実際に見ることは、PM自身の学びにつながるため、PMのマネジメントスキル向上という面も期待できるでしょう。

PMが意思決定に集中できる

PMOが支援することにより、PMの業務負担が軽減され、より高度な意思決定が可能な環境を整えられるメリットがあります。そもそもPMは、プロジェクトの目標達成に向けてさまざま役割を担っていますが、業務量によってはマネジメントまで手が回らないケースも少なくありません。

その点、PMOがいれば、後方支援としての役割を全うしてくれるため、PMが1人でマネジメントする場合よりも余裕を持った管理が可能です。

また、PMが物事を判断するスピードの向上や、より円滑なITプロジェクトの推進なども期待できるでしょう。PMに負荷がかかりすぎると、プロジェクトの失敗を誘発するおそれもありますが、PMOを設置しておけば将来的なトラブル回避に役立ちます。

複数のITプロジェクトを共有できる

複数のITプロジェクトをPMOが横断的に支援することで、社内でプロジェクト要員の補充や情報共有をしやすくなるうえ、ノウハウの蓄積にもつながります。仮に、PMの属人性が高かった場合、その人材が離職するとノウハウは残らないため、企業にとって損失となります。

PMOを設置しておけば、新たなPMに対してもこれまでのノウハウを詰め込んだテンプレートを迅速に提供でき、ITプロジェクトのスムーズな立ち上げが可能です。人材育成にも役立てられるため、企業へもたらす利益は大きなものとなるでしょう。

業務品質の向上につながる

週に数回、PMOへ進捗状況を報告する場を設けているIT企業も多い傾向です。PMOであれば、客観的な視点に基づいて、適切なフィードバックを提供できます。

例えば、システム開発でバグが発生している場合、改善に向けたチェック項目の指定や、確認ツールの提供をPMOが行なうことで、進捗遅延の回避などにつながります。

なお、プロジェクトの改善に向けてPMOが支援する場合、一過性のサポートで終わらせず、継続的にかかわることが重要です。

IT業界でPMOを設置することにはデメリットもある

PMOが適切に機能できない場合、関係者同士の意見が対立し、結果的にコミュニケーション不全に陥るおそれがある点には注意が必要です。

PMOが一方的に意見を押しつけてしまうと、メンバーのモチベーション低下を招くため、双方向型のコミュニケーションを前提に、メンバーとかかわらなければなりません。

また、PMOの役割はあくまで後方支援である点を念頭に置き、主導権を握りすぎないことがポイントです。主体的にプロジェクトを先導するのはPMの役割であるため、PMOが率先してメンバーへ指示を出してしまうと統率が取れなくなり、結果的にシステム開発の進行を妨害する可能性があります。

IT業界で活躍するPMOの職種とは

ここからは、IT業界で活躍するPMOの職種を3つ紹介します。それぞれの職種で役割は異なるので、ぜひ参考にしてください。

標準化を図る「PMOエキスパート」

PMOエキスパートは、プロジェクトにおける作業プロセスやルールなどの標準化を推進する役割を担います。特にシステム開発では、要件定義書や基本設計書、詳細設計書をはじめ、さまざまなドキュメントの作成が必要です。

ドキュメントは、クライアントと開発会社が意思疎通を図るための重要なツールのため、標準化しておくことで、プロジェクトごとに品質のばらつきが生じにくくなるでしょう。

また、社内向けのフォーマットに落とし込むことで、開発メンバーによる記述の違いなどが発生せず、プロジェクト進行中のトラブルを防ぎやすくなる利点もあります。

各工程の円滑化を図る「PMOアドミニストレーター」

PMO事務ともよばれ、ITプロジェクトに関するデータの収集・管理・共有、予算や勤怠の管理を担います。PMに代わってPMOアドミニストレーターが事務業務を行なうことで、PMはシステム開発の統括に集中しやすくなります。

なお、PMOアドミニストレーターは会議の会場手配や、参加するメンバーのスケジュール調整などの業務も任されることが特徴です。

全体を統括する「PMOマネージャー」

PMOに属するメンバーのマネジメントを担うのが、PMOマネージャーです。具体的な業務内容には、PMOとしての組織戦略の策定や、PMOメンバーの勤怠管理、教育などが挙げられます。

PMOマネージャーの手腕によって、PMOという組織のパフォーマンスの質が左右されかねないため、PMOの職種のなかでも最上位に位置付けられています。

IT業界のPMOに求められる4つのスキル

続いて、IT業界のPMOに求められるスキルを4つ紹介します。

システム開発に関するスキル

システム開発では、要件定義や外部設計、内部設計などの工程を経て完成へ近づけていきます。そのため、IT業界で活躍するPMOは、システム開発全般のスキルがあると有利です。

例えば、プロジェクトに適したソフトウェア基準の指定や、プログラマーに対するアドバイスなど、さまざまなシーンで自身のスキルが役立ちます。もしも開発メンバーとPMOのスキルの格差が大きすぎると、重要な局面でのフォローが不十分となり、メンバーから信頼してもらえないおそれもあります。

また、クライアントがITリテラシーを持っていない場合も考えられるため、まずは自身が豊富なスキルを有していないと、相手の目線に合わせた柔軟な提案も難しいでしょう。

ドキュメント作成スキル

報告書作成のほか、ドキュメントの基準策定などのスキルも必要となります。その際、重要なのは、プロジェクトに携わる関係者が理解しやすい資料にまとめるための視点を持っているかという点です。なぜなら、PMOが作成したドキュメントは、PMはもちろん、経営層などのステークホルダーに対して情報提供する際にも用いられるためです。

また、ドキュメントのフォーマット作成をPMOが担うケースもあります。フォーマットを作成する際は、継続的に業務へ活かすためにも、高い品質のドキュメントとして記録できるスキルが問われるでしょう。

情報収集・分析スキル

円滑なプロジェクト進行を実現するためにも、情報収集・分析のスキルは重要です。仮に、複数のチームがそれぞれITプロジェクトを抱えている場合、進捗報告の仕方を標準化していないと、スケジュール管理が困難になるおそれがあります。

また、情報の収集・分析を行なううえでの仕組み作りもPMOの仕事です。

コミュニケーションスキル

メンバーやクライアントとの必要情報の共有は、プロジェクトの成功にかかわります。PMOが手にした情報を、どのような方法、タイミングで、誰に伝えるかが重要です。共有する情報の内容や伝えるタイミングによっては、プロジェクトの進捗に大きな影響をおよぼしかねません。

加えて、開発に携わるメンバーが柔軟にコミュニケーションを取れるような環境を、PMOが率先して構築することも大切です。

コミュニケーションスキル向上のポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。

フリーコンサルタントに必要なスキル「コミュニケーション能力」向上のポイント

IT業界のPMOとして働く方法

IT業界でPMOとして働くには、まずシステム開発全般のスキル・知識を身に付けることが不可欠です。未経験者の場合は、SE職で実績を積んだのちにPMOを目指すケースが一般的です。

実際にSEからPMOへキャリアアップするには、プロジェクトマネジメントに関するスキル・知識の向上が求められます。システム開発で必要なスキル・知識を身に付けておけば、人的リソースを投入すべき工程を見極められたり、エンジニアから信頼を得られたりするメリットがあります。

また、十分なスキルを持っている場合は、フリーランスとしての独立を検討してもよいでしょう。フリーランスの場合、自身の専門性を活かせる案件を獲得したり、高単価案件の獲得による年収アップを目指したりもできます。

特に近年、IT業界の人手不足は深刻化しているため、市場価値の高いPMOになれば、活躍の場を広く持てるでしょう。フリーランスのPMOとして働く場合の案件例としては、客先に常駐する案件のほか、出社とリモートワークが併用される案件などもあります。

自身のワークライフバランスを考慮した働き方の実現を目指せるうえ、案件の規模感によっては別の仕事とかけ持ちでき、さらに高収入を狙える可能性もあります。

フリーランスコンサルタントとして独立するノウハウやメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。フリーランスの働き方に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

フリーコンサルタントになるには?フリーランスで独立するためのノウハウやメリット実際にフリーランスで活動している方の意見を交えて解説

フリーランスのPMOになるメリット・デメリットは?案件の単価相場や求められるスキルも解説

IT業界でPMOとして活躍したい方は「プロフェッショナルハブ」へ!

プロフェッショナルハブ(Professional Hub)」は、フリーランスのPMOコンサルタント向けに、自身の専門性を活かせるさまざまな案件を紹介するエージェントサービスです。これまでの登録フリーランスコンサルタントは2,000名以上になり、支援したプロジェクトは3,000件以上に上ります。

当サービスで取り扱う案件は、大手事業会社やコンサルティングファームなどから直に依頼されているため、商流が浅いことが特徴です。月額120万円以上の案件も多数掲載されているので、通常のフリーランス案件よりも安定的な収入の確保も目指せます。

ご利用の際は、無料の会員登録後、担当者がご希望条件をヒアリングし、最適な案件をご紹介する流れとなっています。案件に参画する際の条件交渉はもちろん、参画後のフォローや新たな案件の紹介など、継続的なフォロー体制が充実していることも魅力です。

さらに、プロフェッショナルハブでは勉強会や研修を実施しているため、さらなるスキルアップを目指せ、市場価値の高いフリーランスPMOとしての活躍も見込めます。

まとめ

いまやIT業界の大規模なプロジェクトの成功に、PMOは不可欠な存在となっています。PMOとして活躍するためには、システム開発に関する全般的なスキルや情報収集・分析スキルなどが求められます。

IT業界に関する深い知見を持っている方であれば、フリーランスのPMOとして活躍する道も拓けるでしょう。プロフェッショナルハブでは、フリーランスPMO向けの案件も掲載しています。フォロー体制も充実しているため、初めてフリーランスとして一歩を踏み出すという方も、安心して稼働いただけます。

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