ニーズ高まるPMOコンサルタント|役割や年収、必要なスキルセット4選を紹介

コンサルタントの市場

2024年3月5日

PMOコンサルタントは、プロジェクトの成功に向けて総合的な管理を担う職業です。近年は大規模なプロジェクトが増えており、社内にPMOを配置したり、外部からPMOコンサルタントを導入したりと、企業のPMOコンサルタントに対する需要が高まっています。

一方で、PMOコンサルタントが具体的にどのように活躍しているのか、イメージできない方も多いかもしれません。

この記事では、PMOコンサルタントの役割や仕事内容を解説するとともに、PMOコンサルタントの年収目安や必要なスキルセット、キャリアパスなどについても紹介します。PMOコンサルタントに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. PMOコンサルタントとは?
  2. PMOコンサルタントの具体的な仕事内容
  3. PMOコンサルタントのニーズが高まっている理由
  4. PMOコンサルタントの年収目安
  5. PMOコンサルタントに必要なスキルセット4選
  6. PMOコンサルタントのキャリアパス
  7. まとめ

PMOコンサルタントとは?

PMOコンサルタントとは、その名のとおり「PMO」で働く人材のことです。

そもそもPMOは、「Project Management Office(プロジェクト・マネジメント・オフィス)」の略称で、企業のさまざまなプロジェクトを横断的に支援する組織を指します。特に、IT業界や建設業界などでは、PMOを設置している企業が多いでしょう。

ここでは、PMOコンサルタントのおもな役割や職種を紹介します。

PMOの概要ついてより詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。

PMOとは?PMとの違いや役割・職種、向いている人の特徴などを解説

PMOコンサルタントのおもな役割

PMOコンサルタントの役割は、大きく分けて次の3つが挙げられます。

・プロジェクトの総合的な管理
1つ目は、組織内の複数のプロジェクトのガバナンスやプロセスを標準化して、総合的に管理する役割です。標準化することで比較検討が可能となり、それぞれのプロジェクトの状態を把握しやすくなります。

PMOコンサルタントが複数のプロジェクトを総合的に管理すれば、適切なリスクマネジメントの実現につながるでしょう。

・品質と業務効率の向上
2つ目は、プロジェクトを総合的に管理し、プロジェクトの品質や業務効率を向上させる役割です。

具体的には、プロジェクトの状態を可視化・分析し、不具合の修正や再発防止を行ないます。併せて、プロジェクトに適したスケジュールを作成したり、プロジェクトマネジメントを提案したりする必要があります。

・経営戦略の提案
3つ目の役割は、経営戦略の提案です。企業が外部のPMOコンサルタントへ依頼した場合は、プロジェクトマネジメントに加えて、コストマネジメントなどの経営戦略の提案も期待される傾向にあります。

PMOコンサルタントが適切な提案を実施できれば、プロジェクトの費用対効果の最大化も狙えるでしょう。

PMOの職種

PMOコンサルタントは、おもに次の3つの職種に分けられます。

職種 仕事内容
PMOアドミニストレータ プロジェクトのデータ収集や情報共有、ドキュメント作成、経費管理、プロジェクトメンバーの勤怠管理など、事務的作業を担います。
PMOエキスパート プロジェクトのプロセスの策定・改善や、情報収集・情報化手法の確立、プロジェクトツールの開発などにより、プロジェクト環境を整備・標準化します。
PMOマネージャー PMOの組織戦略の策定、PMOメンバーの稼働状況の管理や教育、プロジェクトへの投資判断・継続判断などを行ない、PMO全体をマネジメントします。

ただし、いずれかの職種・仕事内容に必ずしも専任するわけではありません。PMOの人員数が少ない場合は、「PMOアドミニストレータ+PMOエキスパート」など、複数を兼任するケースもあります。

PMOコンサルタントの具体的な仕事内容

先述のとおり、PMOコンサルタントの仕事内容は、職種によって差があります。また、組織やプロジェクトの内容によっても、業務範囲が異なるでしょう。

ここでは、PMOコンサルタントの一般的な仕事内容を3つ紹介します。

プロジェクト計画をサポートする

プロジェクト全体を管理するリーダー的な存在は、PM(プロジェクトマネージャー)と呼ばれます。PMが主体となってプロジェクトの計画書を作成する際、PMOコンサルタントは裏方として、自身のスキルを活かしてサポートします。

具体的には、プロジェクトの目標の明確化や優先順位付け、スケジュール管理などを実施するケースが多いでしょう。

プロジェクトの進捗を管理する

プロジェクトの進捗管理や、管理職・関係者に対する報告を行なうのも、PMOコンサルタントの業務です。そのため、タスクの完了具合や、マイルストーン(中間目標地点)の達成度を定期的にチェックします。

なお、システム開発プロジェクトに携わる際は、プロジェクト管理で使うツールの選定や、ツール導入後の支援をするのも重要な役割です。

PMの意思決定をサポートする

PMが意思決定に集中できる体制を作るため、PMOコンサルタントは多角的な情報をもとに、プロジェクト全体の管理や関係部署間の擦り合わせなどを担います。プロジェクトに課題がある場合は分析・整理したうえで、PMの意思決定をサポートします。

PMOコンサルタントはPMを「サポートする」立場ではあるものの、当事者意識を持って業務にあたる必要があるでしょう。

PMOコンサルタントのニーズが高まっている理由

いくつかの理由から、PMOを設置する企業は増えています。そのため、PMOコンサルタントのニーズも高まっているといえるでしょう。

ここでは、PMOコンサルタントを必要とする企業が多い、おもな理由を紹介します。

プロジェクトの成功率をアップさせられるから

PMOコンサルタントのニーズが高まっている大きな理由が、プロジェクトを総合的に管理することで、成功率を高められる点にあります。

例えば、日本のITプロジェクトの成功率は低い傾向にあり、業界全体として優秀なPM人材の需要が高まっています。しかし、PMの供給が追いつかない状態のままプロジェクトを続行し、失敗に終わってしまったケースも少なくありません。

そのような場合にPMOを設置できれば、PMが適切な意思決定を行なうための後方支援が可能となります。結果的に、プロジェクトの成功率アップに貢献できるでしょう。

大規模なプロジェクトが増加しているから

企業におけるDX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進や、IoT・AIの普及などにともない、ITシステム開発では大規模な案件が増加傾向にあります。

しかし、先述のとおりIT系のPMは、優秀な人材が不足している状況です。

経済産業省が公表した「IT人材需給に関する調査 調査報告書(※)」では、IT人材の需要の伸びを「低位」・「中位」・「高位」の3つのパターンで試算しています。国もIT人材の育成を進めてはいるものの、仮に「中位」の経過をたどった場合、2030年までにIT人材は約45万不足する結果です。

このようななかで、プロジェクト成功に貢献するPMOコンサルタントは、現在そして将来的に見ても不可欠な存在です。

※参考:IT人材需給に関する調査 調査報告書

IT業界におけるPMOの役割などについては、以下の記事で詳しく紹介しています。IT業界で活躍したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

IT業界におけるPMOの役割とは?求められるスキルや働く方法も解説

PMOコンサルタントの年収目安

PMOコンサルタントは高収入が期待できるものの、具体的な年収目安は、業務範囲や役職、働き方などによって異なります。目安として、事業会社に所属するPMOコンサルタントなら、年収は600~800万円程度です。

コンサルティングファームのPMOコンサルタントも、年収は800万円程度のケースが多いでしょう。ただし、マネージャークラスの場合は、年収が1,000万円を超えるケースもよくあります。

一方で、フリーランスのPMOコンサルタントの年収目安は、800~1,800万円前後です。月額に換算すると、60万円以上となります。フリーランスの場合、スキルや実績によって収入が大きく左右されるため、年収が2,000万円を超えるケースもあります。

PMOコンサルタントに必要なスキルセット4選

ここでは、PMOコンサルタントとして働くうえで求められるスキルを紹介します。スキルは年収にも影響するため、PMOコンサルタントを目指している方は参考にしてください。

コミュニケーションスキル

プロジェクトを成功させるためには、プロジェクトメンバーのパフォーマンスを最大化しなければなりません。

そのため、PMOコンサルタントがプロジェクト全体を俯瞰し、綿密なコミュニケーションでチームやPMと連携することで、プロジェクト環境を整えていく必要があります。PMOコンサルタントのコミュニケーションスキルが高ければ、潜在的な課題の早期発見なども可能になるでしょう。

コミュニケーションスキルを向上させるうえでのポイントについては、以下の記事をご覧ください。

フリーコンサルタントに必要なスキル「コミュニケーション能力」向上のポイント

マネジメントスキル

PMOコンサルタントは、コストマネジメントやスケジュールマネジメントなど、さまざまな観点でのマネジメントスキルが必要です。マネジメントスキルが十分でないと、プロジェクトメンバーがスムーズに動きにくくなり、プロジェクトの進行に支障が出てしまいます。

プロジェクトの規模が大きくなるほど、リスクや不確定要素が増すため、これまでに携わったプロジェクトでの経験が活きるでしょう。

知識面では、「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)」の知識を身に付けておくのがおすすめです。PMBOKは、プロジェクトマネジメントに関する手法・ノウハウについて、「10の知識エリア」と「5つのプロセス」から体型的に理解できる、いわば参考書です。

なお、PMOコンサルタントは、複数のプロジェクトを同時進行するケースも珍しくありません。マネジメントスキルとともに、マルチタスクスキルも必要となることを覚えておきましょう。

ドキュメント作成スキル

ドキュメント作成スキルは、プロジェクトに関する膨大な情報のなかから重要性の高い情報をピックアップし、経営層などのステークホルダーへ効果的に伝える能力です。PMOコンサルタントには、プロジェクトの「スケジュール・コスト・品質」のうち、必達事項を見極める視点も問われるでしょう。

また、プロジェクト内でドキュメント管理規定を作成する際は、プロジェクト共有フォルダと各チームのワーキング・フォルダを別にするなど、積極的な工夫も必要です。

プログラミングスキル

PMOコンサルタントは、IT関連のプロジェクトに参画する機会が多いため、エンジニアとしてのシステム開発経験などがあると、市場価値は高いでしょう。実際のシステム開発経験がなくても、基本的なIT用語やシステム開発の流れは把握しておくべきといえます。

例えば、あるプロジェクトにおいて、システム開発の工程の遅れが生じたとします。PMOコンサルタントは、プロジェクト全体の状況を踏まえ、リソースの強化やリスケジュールといった実効性の高い施策を提案するのが役目です。その際にプログラミングスキルやシステム開発の知識があれば、適切に対処できるでしょう。

PMOコンサルタントのキャリアパス

最後に、PMOコンサルタントのキャリアパスについて、2つのパターンを紹介します。

コンサルティングファームやITベンダーでキャリアを積む

PMOコンサルタントとしての経験を活かし、コンサルティングファームやITベンダー(IT製品やサービスを提供する企業や団体)に属しつつも、よりハイレベルのポジションに就くケースです。プロジェクトを総合的に管理できる人材の需要は高まっているため、順調にキャリアを積んでいくと、年収も向上するでしょう。

フリーランスとして活躍する

コンサルティングファームなどで実績を積んでおけば、フリーランスのPMOコンサルタントとして活躍の場を広げられます。PMOコンサルタントは単独でアサインしやすい特徴があるため、フリーランスの働き方との相性もよいでしょう。

フリーランスのPMOコンサルタントとして働くことに興味がある方は、以下の記事も併せてご覧ください。

フリーランスのPMOになるメリット・デメリットは?案件の単価相場や求められるスキルも解説

まとめ

PMOコンサルタントの役割は、大きく分けて「プロジェクトを総合的に管理すること・プロジェクトの品質と業務効率を向上させること・経営戦略を提案すること」の3つです。

大規模なプロジェクトが増加するなかで、上記のような役割を担い、プロジェクトを成功に導くPMOコンサルタントは、今後もニーズが高い状態が続くことが想定されます。

PMOコンサルタントのキャリアパスとしては、コンサルティングファームやITベンダーでキャリアを積むか、フリーランスとして活躍するのが一般的です。

フリーランスの場合は、スキルや実績によって収入が左右されるため、年収800~1,800万円程度、なかには年収2,000万円を超えるケースもあります。

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