PMOのフリーランス案件の特徴や単価相場とは?必要な能力・知識なども解説

フリーコンサルタントのキャリア

2024年3月5日

フリーランスのコンサルタントとして働くことを希望する方のなかには、PMO案件に興味がある方も多いのではないでしょうか。PMOコンサルタントの業務は幅広く、プロジェクトの規模や自身のスキルなどによっては、高単価の案件獲得も狙えます。

この記事では、PMO案件の特徴や単価相場を紹介します。併せて、PMOコンサルタントに必要な能力・知識や、PMO案件が「つまらない」と言われる理由と対策についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. PMO案件の特徴
  2. PMO案件の単価相場は月80~150万円程度
  3. PMO案件を任されるコンサルタントに必要な能力・知識
  4. PMO案件に向いている人・使えないと言われてしまう人の特徴
  5. PMO案件で活躍するために!役立つ資格や書籍
  6. PMO案件はつまらない?言われる理由と対策
  7. PMO案件で活躍するならフリーランスエージェント「プロフェッショナルハブ」で!
  8. まとめ

PMO案件の特徴

そもそも「PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)」とは、企業のプロジェクトを総合的に管理する組織・部門を指す言葉です。PMOは、複数のチームが存在するプロジェクトに設置されるケースが多いでしょう。

PMO案件では、コンサルタントが次のような業務に取り組みます。

• プロジェクトにおけるフォーマットの標準化
• プロジェクトの進捗・品質管理
• プロジェクトのリスク管理・課題管理
• プロジェクト管理で使用するツールの選定・導入支援

PMOコンサルタントの業務は多岐にわたるため、高いスキルが必要です。

PMO案件の単価相場は月80~150万円程度

PMOコンサルタントがフリーランスで稼働する場合、案件の単価相場は、月80~150万円程度とされています。案件によっては、200万円以上で契約できる可能性もあり、年収が2,000万円を超えるケースも少なくありません。

ただし、PMO案件の単価は、プロジェクトの規模やPMO案件の形態、稼働率 や契約期間、自身のスキル・経験などで変わってきます。上記の単価相場は、あくまで目安ととらえておきましょう。

なお、事業会社に所属しながらPMOコンサルタントとして働く場合、年収は600~800万円程度が相場です。

PMO案件を任されるコンサルタントに必要な能力・知識

ここでは、PMO案件を担うコンサルタントに必要な能力・知識を紹介します。

プロジェクトマネジメント能力

先述のとおり、プロジェクトの進捗・品質管理など、PMO案件ではプロジェクトの計画・遂行に関するさまざまな業務が発生します。そのため、PMO案件に携わるうえで、プロジェクトマネジメント能力は必須です。

例えば、プロジェクトの進捗管理において、チーム全体のスケジュールをしっかりと把握していれば、プロジェクトで遅延している工程や担当者を洗い出せるようになります。早い段階でプロジェクトの失敗リスクを排除できるため、プロジェクトの成功率アップに寄与するでしょう。

PMOコンサルタントには、これまでの経験に裏打ちされた、判断力や洞察力も必要といえます。

コミュニケーション能力

PMOコンサルタントは、プロジェクトにかかわる人とコミュニケーションを取る機会が多いのが特徴です。PM(プロジェクトマネージャー)やチームメンバーとやり取りするほか、クライアント企業への進捗報告なども行ないます。

また、プロジェクトの進捗の遅れを取り戻すために、チームメンバーへ的確な指示を出さなければならないシーンもあるでしょう。プロジェクトをスムーズに進行させ、品質の安定化を実現するためには、当事者意識を持ち課題解決へ導くコミュニケーション能力が求められます。

フリーランスのコンサルタントにとってコミュニケーション能力が重要な理由や、コミュニケーション能力を向上させるポイントについては、以下の記事を併せてご覧ください。

フリーコンサルタントに必要なスキル「コミュニケーション能力」向上のポイント

課題分析能力

大規模なプロジェクトでは、予期せぬ課題が複数発生する恐れがあります。よって、PMOコンサルタントは、収集したデータを分析して課題や問題を特定するとともに、解決策を導き出す能力が必要です。

課題を早期発見できるPMOコンサルタントは、市場価値も高まりやすいでしょう。

リーダーシップ

プロジェクトの総責任者はPMであるものの、PMOコンサルタントにも、プロジェクト全体を管理するためのリーダーシップが求められます。リーダーシップに欠けていると、チームメンバーから信頼を得られず、組織としての動きが悪くなるでしょう。

PMOコンサルタントは、プロジェクトのまとめ役として、リスク・コストを管理し、タスクの消化を促進させなければなりません。業務をスムーズに進めるためにも、「チームが自分に期待していることは何か」を見極める力も必要です。

システム開発の知識

PMOコンサルタントは、ITプロジェクトに携わるケースが多いため、システム開発に関する基本的な知識や、プロセスに対する理解が必要です。仮に、システム開発領域への知識が不足していると、プロジェクトの開発担当者へスムーズに指示できません。

また、クライアントと円滑なコミュニケーションを図るために、開発対象のサービスや業務に関する専門的な知識・スキルも身に付けておくべきでしょう。

IT業界におけるPMOの役割や求められるスキルについては、以下の記事で詳しく紹介しています。興味のある方は、併せてご覧ください。

IT業界におけるPMOの役割とは?求められるスキルや働く方法も解説

PMO案件に向いている人・使えないと言われてしまう人の特徴

前章「PMO案件を任されるコンサルタントに必要な能力・知識」の内容を踏まえつつ、PMO案件に向いている人、使えないと言われる可能性がある人の特徴を見てみましょう。

向いている人

PMO案件に向いているのは、チームメンバーと密なコミュニケーションが取れる人です。コミュニケーションが密だと、プロジェクトの進捗内容を細かく把握できるため、あらかじめリスクを洗い出しやすくなります。

また、前職で次のような業務経験があると、PMO案件でも役立つでしょう。

• マネジメント業務の経験
• システム開発・導入の経験
• 新規事業開発プロジェクトの経験

使えないと言われてしまう人

一方で、次のような特徴がある人は、PMO案件での活躍が難しい可能性があります。

• プロジェクト管理などに関する知識が備わっていない
• データ分析や報告書作りができない
• 自分本位な行動を取ってしまう

特に、プロジェクトの進捗を管理するにあたり、チームメンバーに配慮したうえで環境を整備する能力は不可欠です。また、プロジェクトの課題解決・成功には一定の期間を要するため、忍耐力の有無も問われるでしょう。

PMO案件で活躍するために!役立つ資格や書籍

ここでは、PMOコンサルタントとして活躍するうえで、役立つ見込みのある資格や書籍を紹介します。

PMOに関する資格

資格がなくてもPMO案件に携わることはできますが、特にフリーランスのPMOコンサルタントとして活動する場合は、資格を取得しておくとよいでしょう。有資格者になれば、名刺や経歴書・履歴書などでスキルをアピールできます。

PMO案件に役立つ資格の例は、次のとおりです。

• PMOスペシャリスト認定資格
• プロジェクトマネージャ試験(IPA)
• プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格(PJM-A)

PMOに関する書籍

PMOの知識を学べる書籍には、次のようなものがあります。

• 「プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門」
• 「PMO導入フレームワーク」

「プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門」は、プロジェクトマネジメントの手法やノウハウが体系的にまとめられた「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)」について学べる書籍です。一方の「PMO導入フレームワーク」は、PMO導入時の手順やポイント、組織としてのあり方などが網羅されています。

このような書籍を活用することで、PMO案件で求められる基礎的な知識習得が期待できるでしょう。

PMO案件はつまらない?言われる理由と対策

コンサルタントの仕事として、「PMO案件はつまらない」と言われる・感じることがあるようです。ここでは、その理由と対策を解説します。

PMO案件がつまらないと言われる理由

PMO案件がつまらないとされる理由は、大きく分けて2つあると考えられます。

・事務作業が多く成長を実感しづらいため
PMOコンサルタントとしてプロジェクトに携わる場合、おもな業務となるのは、進捗管理やリスク管理などによりプロジェクト環境を整備することです。加えて、打ち合わせの議事録作成や成果物のチェックといった、事務的な作業も多い傾向にあります。

そのため、「自分が成長できているのかわからない」と、コンサルタントとしての成長に手応えを感じにくいかもしれません。

・プロジェクトの裏方として立ち回るため
PMOコンサルタントは、PMのサポート役という立ち位置で、プロジェクトを俯瞰的に管理しスムーズに進行させることが役割です。プロジェクト現場では、仕様の調整や開発管理などを行なうわけではなく、裏方として活動するため、やりがいを見出しにくいケースもあるでしょう。

いわゆる「コンサルタント職」として華やかに活躍したい人には、PMO案件は適していない可能性があります。

ただし、大規模なプロジェクトになればなるほど、事務作業も含めた裏方としての業務は非常に重要です。

PMO案件がつまらないと感じたら?

PMOコンサルタントとして働くことは、プロジェクトの進め方やクライアントの考え方を知るきっかけになるなど、多くのメリットがあるでしょう。そして、これらの経験はITコンサルタントなどへのキャリアへ活かせます。

PMO案件へのモチベーションを保つために、PMOコンサルタントの経験を活かせるキャリアプランを目標とすることがポイントです。

また、PMOのなかでも、ポジションによって仕事内容が異なります。自身が狙うポジションに就けるよう、知識量や経験を増やして実力をつけるのもよいでしょう。

PMO案件で活躍するならフリーランスエージェント「プロフェッショナルハブ」で!

フリーランスのコンサルタントとしてPMO案件に参画したい方は、マッチングエージェント「プロフェッショナルハブ(Professional Hub)」を活用してはいかがでしょうか。

プロフェッショナルハブは、大手事業会社やコンサルティングファーム、SIerから直に依頼された、高単価の案件を多く紹介しているのが特徴です。

また、案件探しから条件交渉、参画後のフォローなどを専属担当者が支援するとともに、案件終了の1~2ヵ月前には次の参画先選びもサポートしてくれます。継続的な案件受注を目指せるため、収入が安定しやすいでしょう。

勉強会や研修を通じたキャリアアップ支援も充実しており、自身の努力次第で、フリーランス人材としての付加価値アップも狙えます。

プロフェッショナルハブのご紹介案件例

最後に、プロフェッショナルハブで実際に取り扱いのあった案件例を紹介します。

【例1】大手金融企業 仮想基盤移行プロジェクト PMO支援

勤務形態 都内出社・リモート併用
業種 金融
報酬 月額120~150万円(スキルによって変動)
人材要件 PMOの経験
案件内容 現センタの廃止期限を迎えるにあたり、約40システムの移行を完了させるための大規模プロジェクトです。プロジェクトのPMOコンサルタントとして、進捗管理や課題管理などを対応できる方を募集しています。

【例2】S/4 HANA導入プロジェクト 会計領域のバイリンガルPMO募集

勤務形態 都内出社
業種 PMO、PM補佐
報酬 月額130~180万円(スキルによって変動)
人材要件 SAPプロジェクトにおけるPMO経験ビジネスレベルの英語力
案件内容 大手企業における、SAP S4 HANAを導入するプロジェクトで、会計領域のPMOを募集しています。海外メンバー来日時の、会議コーディネートや、プロジェクトの推進。ビジネスレベルの英語力が必須です。

現在公開中の案件は、こちらからご確認ください。

まとめ

PMO案件では、コンサルタントがプロジェクトの裏方として、総合的な管理を担います。PMOコンサルタントの役割は重要であり、フリーランスで稼働する場合、一般的には月80~150万円程度の案件獲得が狙えるでしょう。

ただし、一定のスキル・知識がなければ、PMO案件を請け負うことはできません。知識の習得とともに、プロジェクトマネジメント能力やコミュニケーション能力、課題分析能力などを磨く必要があります。

また、本記事の内容を参考に、「自分がPMO案件に向いているか」をあらためて考えることも大切です。

フリーランスのコンサルタントとしてPMO案件に携わりたい方は、マッチングエージェントサービス「プロフェッショナルハブ(Professional Hub)」の活用がおすすめです。無料の会員登録後は、事前ヒアリングを経て最適な案件をご紹介します。

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