会社員としてPMOやITコンサルタントとして従事する方のなかには、PMOの副業を検討している方もいるかもしれません。数は限られるものの、PMO案件には副業でも対応可能な募集も存在します。
この記事では、PMOの副業案件の単価相場やPMOの副業を始めるメリット・注意点、必要なスキル、案件の探し方などを幅広く解説します。PMOの副業を始める前に、ぜひ参考にしてください。
目次
- PMOの副業の動向
- PMOの副業案件の内容・単価相場
- PMOの副業案件を受注するメリット
- PMOの副業案件を受注する際の注意点
- PMOの副業に必要なスキルや経験
- PMOの副業案件を探す・獲得するには?
- PMOの副業・フリーランス案件を探すなら「プロフェッショナルハブ」
- まとめ
PMOの副業の動向
PMOは、IT業界を中心に需要が高い職種です。
PMOの仕事を副業で行なうイメージはあまりないかもしれませんが、「業務委託」案件や「パート・アルバイト」案件などで、PMOの副業人材も活躍しています。これは、プロジェクトマネジメントのノウハウがなく、外部からPMO人材をスポット的に登用したいと考えている企業が一定数存在するためです。
ただし、本来のPMOはプロジェクトの成功のために多彩な働きをする存在であり、必然的に勤務形態はフルタイム(100%稼働)となるのが一般的です。フルタイム案件の数に比べて、稼働率が低い案件はかなり限られるため、理想の案件を見つけにくいかもしれません。
IT業界におけるPMOの役割とは?求められるスキルや働く方法も解説
PMOの副業案件の内容・単価相場
ここでは、PMOの副業案件の内容や単価相場について解説します。
◇PMOの副業案件の内容
フルタイム案件と副業(部分稼働)案件とでは、PMOの役割や業務内容が異なります。ただし、部分稼働の案件でも、例えばITプロジェクトなら、フルタイム案件と同様にITスキルが求められるケースが多いでしょう。
一方で、部分稼働であれば、業界未経験でも挑戦しやすい、事務系のPMO副業案件の募集も存在します。具体的な業務内容としては、プロジェクトに関する資料の作成やデータ収集、スケジュール管理などです。
◇PMOの副業案件の単価相場
PMOの副業案件の単価相場は、フリーランス案件の単価相場が参考になります。
PMOのフリーランス案件の単価相場は、月約80~150万円と高単価です。
副業の場合は、フリーランスのPMOのようにフルタイムでは稼働できないものの、高単価な傾向は変わらないと考えてよいでしょう。限られた稼働で一定の収入を確保できる点は、副業として魅力的なポイントといえます。
ただし、業務内容や自身のスキル・経験によって、単価相場は変動します。例えば、先述した事務系のPMO副業案件は、単価が低くなりやすいでしょう。
リアルな単価相場を知りたい方は、エージェントサービスのWebサイトやクラウドソーシングサイトなどで、実際の募集案件を見てみるのも良いかもしれません。
PMOのフリーランス案件の特徴や単価相場とは?必要な能力・知識なども解説
PMOの副業案件を受注するメリット
本業の傍らPMOの副業を始めることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、おもな4つのメリットを紹介します。
◇収入が増加する
昇給や転職による収入の増加は、早急には実現できないかもしれません。
一方で、本業に加えてPMOの副業案件を受注できれば、その分の収入増加が見込めます。また、PMOの副業案件は高単価な傾向にあるため、副業として十分な収入源となるでしょう。
PMOの副業が軌道に乗り、本業にしても収入面に問題がないと判断できれば、副業を本業に切り替える選択肢もあります。以下の記事では、PMOを本業とする場合の年収の目安や今後の展望などを解説しているので、併せて参考にしてください。
PMOの年収の目安は?高収入の理由や将来性、年収を高めるポイント
◇スキルを磨ける・経験を積める
本業がPMO以外の職種の場合は、PMOの副業を始めることで、新たな知見を得られます。また、本業がPMOの場合でも、副業では携わったことのない分野に自由に挑戦できるため、幅広いスキルや貴重な経験を自分のものにできる点がメリットです。
得られたスキルや経験を、副業だけでなく本業にも活かせれば、本業における自身の評価も上がるかもしれません。
PMOに必要なスキル7選!職種別のスキルセットやキャリアプランも紹介
◇フリーランスとして独立する準備ができる
PMOの副業には、自分で案件を獲得したり、確定申告の手続きをしたりと、会社員のPMOとは異なる部分があります。このような違いに慣れておくことは、いずれフリーランスのPMOとして独立する準備として有効です。
また、前項のように幅広いスキルを身に付けることや、案件の受注を通じて人脈を広げることは、独立するうえでも強みになるでしょう。フリーランスのPMOとして働くメリット・デメリットについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
フリーランスのPMOになるメリット・デメリットは?案件の単価相場や求められるスキルも解説
◇在宅でも取り組める
PMOは、その役割・業務内容上、本来はフルリモートでの対応は難しい職種です。
一方で、PMOの副業案件のなかには、リモートで対応できるものもあります。特にIT業界では、リモートワーク可のプロジェクトが増加傾向です。
自宅など、場所を選ばずに在宅で取り組めれば、本業と両立しやすいでしょう。
PMOの副業案件を受注する際の注意点
PMOの副業案件を受注するにあたり、まずは本業の就業規則にて、副業そのものや競合他社での副業が禁止されていないか確認しましょう。判断が付かない点があれば、上司などに相談し、トラブルにならないようにしてください。
副業が認められている場合でも、必要な申請・申告を会社や上司にしたうえで、無理のないスケジュールを組み、本業に支障が出ないようにすることが大切です。特にPMOの副業案件は、片手間でできるような業務ではないため、平日の夜や休日にタスクを詰め込んでしまいやすいと考えられます。
また、会社員の方がPMOの副業で年間20万円を超える所得を得た場合、通常は確定申告をしなければなりません。確定申告手続きや税金の知識を、あらかじめ身に付けておく必要があります。
PMOの副業に必要なスキルや経験
PMOは誰でもできる仕事ではなく、幅広いスキルが求められます。ここでは、PMOの副業を始めるうえで必要なスキルや経験を解説します。
◇マネジメント経験
PMOの副業では即戦力が求められるため、高度なマネジメントスキルが必要となります。よって、マネジメント職の経験があると、案件の獲得に役立つでしょう。
一方で、技術者としては優秀でも、チームを動かすことが苦手な方は、副業も含めPMOには向いていないかもしれません。
PMOとしてのマネジメントスキルを証明するために、資格を取得するのもおすすめです。PMO業務におすすめの資格については、以下の記事で紹介しています。
PMO業務におすすめの資格12選!概要や難易度、資格取得のメリットも解説
◇コミュニケーションスキル・交渉力
PMOは、PMやプロジェクトメンバー、クライアントといった数多くの人とかかわるため、コミュニケーションスキルが欠かせません。クライアント折衝や、部門間の調整などの経験があれば、スキルをアピールしやすいでしょう。
また、PMOの副業案件を獲得する際には、交渉力も必要となります。
◇ドキュメント作成スキル
PMOの副業では、資料作成がメインの業務内容となるケースや、関係者に説明する際に資料の作成が求められるケースがあります。
このようなケースでは、ただ情報をまとめるだけでなく、状況に合わせてわかりやすく伝えるドキュメント作成スキルが求められるでしょう。
◇語学力
海外企業がプロジェクトに参画している場合など、プロジェクトによっては、一定の語学力があることが参加要件となります。例えば、「ビジネスレベルの英語スキル」を有していることを参加要件にする案件があります。
したがって、語学力があれば、PMOの副業で携われるプロジェクトの幅が広がるでしょう。具体的な業務としては、定例会でのファシリテーションや、英語での資料の作成などが考えられます。
PMOの副業案件を探す・獲得するには?
高いスキルや豊富な経験があっても、案件の探し方が悪いと、PMOの副業案件を獲得できません。ここでは、PMOの副業案件をスムーズに見つける方法を紹介します。
◇エージェントサービスを活用する
副業やフリーランス向けのエージェントサービスは、PMOのように高い専門性を持つ方が仕事を探すのに適しています。エージェントを選ぶ際には、「PMO案件を多く扱っているか」という観点で、エージェントの得意分野に注目するとよいでしょう。
エージェントサービスを活用すれば、担当者が間に入ってくれるため、自分に合う仕事を見つけやすく、手続きなどもトラブルなく進めやすい点がメリットです。こうした特徴から、PMOの副業が初めての方にも向いています。
なお、PMO自体が未経験の場合は、エージェントサービスでは案件を見つけられない可能性がある点に注意しましょう。
◇クラウドソーシングサイトで受注する
クラウドソーシングとは、企業が不特定多数に業務を発注するために利用される、インターネット上のサービスのことです。エージェントサービスとは異なり、発注主である企業の担当者と、最初から直接やりとりをすることになります。
クラウドソーシングサイトでは、特別なスキルが求められない、比較的簡単な業務の募集が多い傾向にあるため、PMO未経験者に適しているでしょう。ただし、業務の難易度に比例して、単価も低くなりやすい傾向です。
◇求人情報サイトで調べる
一般的な求人情報サイトのなかから、「正社員」ではなく「業務委託」のPMO案件を見つける方法もあります。ただし、募集ではPMOという単語が使われていないケースもあるため、「プロジェクト管理」など、PMOの業務内容に関連するキーワードも使って調べてみましょう。
求人情報サイトは、「土日のみ稼働」「リモート可」といった、希望条件から絞り込んで探しやすいのが利点です。
PMOの副業・フリーランス案件を探すなら「プロフェッショナルハブ」
PMOの副業・フリーランス案件を探すなら、「プロフェッショナルハブ(Professional Hub)」を活用してはいかがでしょうか。プロフェッショナルハブは、フリーランスコンサルタントを中心としたエージェントサービスです。
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環境整備や条件交渉などは、専任のエージェントが間に入ってフォローしてくれるため、安心して仕事を始められるでしょう。
PMOのフルタイム案件と比べて部分稼働案件の募集は限られるものの、事前に会員登録しておくと良い案件を見つけやすくなります。また、いずれフリーランスとして独立することも視野に入れているなら、どのような案件があるのかを参考にすることも可能です。
さらに、フリーランスのPMOとして独立後には、より幅広い案件に携われます。まずはお気軽に、「プロフェッショナルハブ(Professional Hub)」への無料の会員登録をご検討ください。
まとめ
外部からPMO人材を登用したいと考えている企業が、副業でも対応可能なPMO案件を募集することがあります。PMOの副業案件も、フリーランス案件と同様に基本的には高単価な傾向です。
PMOの副業を始めれば、収入が増加するだけでなく、経験を積んでフリーランスとして独立するという選択肢も増えるでしょう。本業の就業規則を確認のうえ、自身の持つスキルを副業で活かしてみてはいかがでしょうか。
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