SAPコンサルタントの仕事内容や魅力、フリーランスとしての働きやすさなど徹底解説

フリーコンサルタントのキャリア

2024年2月14日

「SAPコンサルタント」は、慢性的な人手不足の状態にあることから、需要の高い職業の一つです。そのため、転職やフリーランスへの転身も行ないやすいといえるでしょう。

しかし、SAPコンサルタントが具体的にどのような仕事をしており、どういった魅力があるのか、わからない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、仕事内容や魅力、フリーランスとしての働きやすさなど、さまざまな観点からSAPコンサルタントについて解説します。SAPコンサルタントに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. SAPとは?
  2. SAPコンサルタントの仕事内容・役割
  3. SAPコンサルタントとSEの違い
  4. SAPコンサルタントの3つの魅力
  5. SAPコンサルタントはフリーランスとしても働きやすい!
  6. SAPコンサルタントの年収と必要な資格
  7. 【Q&A】SAPコンサルタントにまつわる疑問と回答
  8. まとめ

SAPとは?

「SAP」とは、ドイツを拠点とするビジネスソフトウェアメーカー・SAP社が開発したERPパッケージのことで、おもに大企業をターゲットとしています。

ERPパッケージ自体は、他のソフトウェアメーカーでも開発されているものの、SAP社のERPパッケージは圧倒的な人気を誇り、世界シェアは1位です。日本でも、49%以上の企業が導入しているとされています。

ERPとは?

「ERP」は、「Enterprise Resource Planning」を略した言葉です。「ヒト・モノ・カネ・情報」といった企業の経営資源を適切に分配・活用し、経営を効率化させようという考え方を指します。

現在では、上記の考え方に基づき、経営資源を一元的に集約して管理するシステムのことをERP(ERPパッケージ)と呼ぶケースも多くあります。一般的なERPパッケージは、人事・給与管理や販売管理、会計管理などの機能を兼ね備えたものです。

関連記事:【ERPコンサルタント】必要な経験・年収・キャリアパスをERPの基礎知識とともに解説

SAPコンサルタントの仕事内容・役割

SAPコンサルタントとは、その名のとおり、SAPやERPに関する専門知識を有したアドバイザーです。

SAPコンサルタントの仕事内容・役割は、大きく3つに分けられます。ここでは、それぞれの仕事内容・役割を詳しく見てみましょう。

SAPシステムの導入

SAPコンサルタントがメインに行なうのは、SAPシステムの導入です。

SAPをただ導入すれば良いというわけではなく、クライアントのニーズを正しく理解し、目的実現に最適なシステムを設計しなければなりません。課題を解決できるシステムの要件定義・業務分析・ソリューション提案など、一連の業務を担うのがSAPコンサルタントの役割です。

また、クライアントが現時点で他のERPパッケージを使用しているなら、SAPへとスムーズに移行するためのサポートをします。

SAPシステムのカスタマイズ

SAPは、導入後すぐに使えるように、豊富なテンプレートが備わっているのが特徴です。

しかし、システムをより効率的に運用するためには、クライアントの業務内容に合わせ、SAPコンサルタントが「モジュール」をカスタマイズする必要があります。モジュールとは、システム上の業務分野のことです。

SAPには会計モジュールや人事モジュールなどがあり、SAPコンサルタントには各モジュールに関する知識が求められるでしょう。また、カスタマイズすることでバグを引き起こすリスクもあるため、カスタマイズの必要性を見極めるのも大切な役割といえます。

SAPシステム稼働後のフォロー

SAPの稼働直後は、ユーザーがシステムをうまく操作できないことが想定されるため、SAPコンサルタントがフォローアップします。

また、ソフトウェアがバージョンアップした際のサポートのほか、不具合が起きたときのヘルプデスクとしての対応、追加機能のシステム開発といった仕事もあります。SAPコンサルタントには、それぞれの業務にともなう予算の確保や進捗管理なども求められるでしょう。

SAPコンサルタントとSEの違い

SAPコンサルタントの仕事内容・役割を見て、「SE(システムエンジニア)と変わらないのでは?」と感じる方もいるかもしれません。たしかに、仕事内容・役割に似通っている部分があり、なかにはSEからSAPコンサルタントに転職する方もいます。

しかし、両者の大きな違いとして、SAPコンサルタントはビジネスコンサルタントとしての役割も兼ねている点が挙げられるでしょう。

SEは、クライアントの要望どおりにプログラムを構成・納品するのが基本です。一方のSAPコンサルタントは、経営層の視点からシステムの提案を行ない、経営課題を解決することが求められます。

SAPコンサルタントの3つの魅力

ここでは、SAPコンサルタントならではの魅力を3点紹介します。

専門コンサルタントとして活躍できる

ITコンサルタントとして働く場合、一般的にはさまざまなパッケージソフトに精通していなければなりません。

一方、SAPコンサルタントの場合は、SAPのシェア率が高いことから、SAP専門のコンサルタントとして活躍できます。SAPに特化することで、高度かつ専門的な知識・スキルが身につくため、コンサルタントとしてのキャリアアップにもつながりやすいでしょう。

大手企業の経営課題を解決できる

SAPは、世界的な大手企業でも多く導入されています。そのため、SAPコンサルタントは、大手クライアントから仕事を得られるチャンスが少なくないでしょう。

かかわる業界も多岐にわたり、新しい発見を得ながら大手クライアントの経営課題を解決していきます。もちろんプレッシャーを感じる場面もあるでしょうが、その分大きなやりがいや喜びを得られる点がSAPコンサルタントの魅力です。

グローバルな仕事に携われる

先述のとおり、SAPコンサルタントのクライアントは、世界中に拠点を持つ大手企業となることが珍しくありません。したがって、SAPコンサルタントが海外拠点へのシステム展開を担当する可能性もあるでしょう。

その際には、実際に現地へ足を運んだり、リモートでつないだりして、現地のコンサルタントやユーザーと一緒に仕事を進めます。特に、グローバルな仕事に携わりたい方にとって、SAPコンサルタントは魅力的な職種といえるでしょう。

SAPコンサルタントはフリーランスとしても働きやすい!

SAPコンサルタントは、フリーランスとしても働きやすい職種です。ここでは、その理由を解説します。

SAPコンサルタントは「超売り手市場」

専門性が高いSAPコンサルタントは、慢性的な人手不足の状態です。実際に、SAPの日本法人である「SAPジャパン」は、今後数年間のうちに、数千人規模でSAPコンサルタントが不足すると予想し、人材確保に力を入れています。

特に近年では、「2027(2025)年問題」が人手不足を加速化させているでしょう。2027(2025)年問題とは、現行のSAP(「SAP ERP」)のサポートが2025年12月末または2027年12月末に終了するため、「SAP S/4 HANA」へ移行する必要があるというものです。

このような背景により、SAPコンサルタントは「超売り手市場」となっており、フリーランスのSAPコンサルタントが重宝されているのが現状です。今のところ、SAPのシェア率が急激に低下するといった環境の変化は見込めないため、これからも案件を獲得しやすい状況が続くと考えられます。

高単価な案件が豊富

フリーランスのITコンサルタント向け案件のなかでも、SAPコンサルタント向け案件は特に高単価な傾向にあります。

例えば、SAPコンサルティング経験が1年以上ある場合、70~200万円程度の月単価が見込まれます。さらに、SAPコンサルティング経験が豊富にあり、高度なスキルを有している場合は、月単価200~400万円程度の案件を獲得できるかもしれません。

そのため、会社に在籍しているSAPコンサルタントは、フリーランスに転身することで大幅な年収アップが期待できます。

SAPコンサルタントの年収と必要な資格

ここでは、SAPコンサルタントの年収の目安と、必要な資格について紹介します。

平均年収

SAPコンサルタントの年収は、600~1,200万円程度が相場です。一般的なIT職や、他のパッケージソフトのコンサルタントなどと比べると、年収は高い傾向にあるといえるでしょう。

ただし、会社に所属するのかフリーランスとして働くのかによって、SAPコンサルタントの年収は変動します。また、所属する会社や経験年数、担当する業務の領域などによっても大きな幅があるでしょう。

参考として、SAPジャパンのSAPコンサルタントの平均年収は、約1,000万円~約1,200万円と高額です。

必要な資格

SAPやERPに関する専門知識があれば、SAPコンサルタントとして働くこと自体は可能ですが、仕事を獲得するうえで資格を持っていたほうが有利になるケースもあるでしょう。

実際に、SAP社が認定する資格を保有していることが、案件のエントリーの条件となっている場合があります。

「SAP社が認定する資格」とは、SAPやERPに関する資格試験「SAP認定コンサルタント」を指します。SAP認定コンサルタントは、日本語でも50種類以上の試験が受けられ、一度取得すれば、そのSAP製品のバージョンに関する限り、更新は不要です。SAP製品がバージョンアップした場合には、新しいバージョンに対応する認定資格を取得することになります。

ただし、試験の難易度は高いため、実務経験を積んだり、SAP社が提供する有償トレーニングを受講したりして備える必要があるでしょう。SAPコンサルタントとして活躍することを目指す方は、ぜひ資格取得に挑戦してみてください。

【Q&A】SAPコンサルタントにまつわる疑問と回答

最後に、SAPコンサルタントに興味がある方が抱きやすい疑問と、それに対する回答を紹介します。

未経験でもSAPコンサルタントになれる?

未経験でも、SAPコンサルタントになることは可能です。ただし、ITシステムやコンサルティングに関する経験が一切ない場合は、困難かもしれません。

一方、他のERPパッケージの導入・運用経験があるなら、SAPコンサルタントとして採用される可能性は十分にあるでしょう。

また、SAPコンサルタントには、SAPやERPに関する専門知識や経理・財務・会計などの業務知識のほか、次のようなスキルが求められます。

• さまざまな立場の人と信頼関係を築くコミュニケーション能力
• クライアントの業務内容を分析する能力
• クライアントが抱える課題を発見・解決する能力
• 定められた期間内に一定の成果を上げる精神力

したがって、未経験でも、これらのスキルを備えている必要があるでしょう。

SAPコンサルタントは激務?

先述のとおり、SAPコンサルタントは慢性的な人手不足の状態であるため、一人ひとりに負担がかかりやすいと考えられます。とはいえ、結局はプロジェクト次第であり、激務かどうかは一概にはいえません。

また、SAPコンサルタントの市場価値が高いからこそ、業務の進め方などにおいて、自分の希望を交渉しやすい側面もあります。クライアントと事前にすり合わせておけば、仕事が忙しくても、メリハリをつけて働くことは可能でしょう。

フリーランスのSAPコンサルタント案件を探すには?

フリーランスのSAPコンサルタントが案件を探し、獲得するには、大きく分けて次の2つの方法があります。

(1)コンサルティングファームなどの人脈を活かして直接営業する方法
(2)フリーランスコンサルタント向けの案件紹介サービスを活用する方法

コンサルティングファームへの所属経験がある方は、(1)の方法で案件を探せますが、営業活動が必要となります。コンサルティングファームへの所属経験・人脈がない方や、営業活動に時間や手間をかけたくない方は、(2)の方法で案件を探すのがおすすめです。

なお、すでに十分な経験がある方の場合は、自ら案件を探さずとも、過去に担当したクライアントから直接依頼を受けられるケースもあるでしょう。

まとめ

SAPコンサルタントは、SAPシステムの導入からカスタマイズ、システム稼働後のフォローまで、一連の流れを担います。忙しいと感じる場面は多いかもしれませんが、その分次のような魅力もあります。

• 専門コンサルタントとして活躍できる
• 大手企業の経営課題を解決できる
• グローバルな仕事に携われる

また、SAPコンサルタントは、取り巻く環境や案件の単価などを考慮すると、フリーランスとしても働きやすいのが特徴です。フリーランスのSAPコンサルタントとして活躍したい方は、「プロフェッショナルハブ」を活用してはいかがでしょうか。

プロフェッショナルハブは、フリーコンサルタント向けのハイクラスな案件を紹介するサービスです。大手事業会社やコンサルティングファームなどからの高単価な案件が豊富で、専属担当者による条件交渉・スコープの調整といったサポートも充実しています。

フリーランスコンサルタント登録多数。高単価・戦略・PMO案件のご紹介。
登録して案件の紹介を受ける

最新案件情報

まずは無料会員登録

プロフェッショナルの活躍を長期的にサポートします。
「独立前だけど案件を探し始めたい」「まずはよい案件がないか知りたい」
といった方もまずはご登録ください。

プロフェッショナルをお探しの企業様

プロフェッショナルハブでは、様々な分野でのプロフェッショナル人材をご紹介可能です。